直径80mm、長さ1.2mの鋳鉄製円柱において、両端回転端の条件における座屈荷重と座屈応力を求める問題です。

応用数学構造力学座屈円柱ランキンの式応力
2025/6/4

1. 問題の内容

直径80mm、長さ1.2mの鋳鉄製円柱において、両端回転端の条件における座屈荷重と座屈応力を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず断面二次モーメント I0I_0、断面積Aを計算します。
I0=πd464=π×(80)464=2010619.298 mm4I_0 = \frac{\pi d^4}{64} = \frac{\pi \times (80)^4}{64} = 2010619.298 \ mm^4
A=πd24=π×(80)24=5026.548 mm2A = \frac{\pi d^2}{4} = \frac{\pi \times (80)^2}{4} = 5026.548 \ mm^2
次に断面二次半径 k0k_0を計算します。
k0=I0A=2010619.2985026.548=20.00 mmk_0 = \sqrt{\frac{I_0}{A}} = \sqrt{\frac{2010619.298}{5026.548}} = 20.00 \ mm
次に、細長比lk0\frac{l}{k_0}を計算します。ここで、l=1.2 m=1200 mml = 1.2 \ m = 1200 \ mm です。
lk0=120020.00=60\frac{l}{k_0} = \frac{1200}{20.00} = 60
両端回転端の端末条件係数nは1。鋳鉄製柱の細長比の限界は100。
W=σcA1+an(lk0)2W = \frac{\sigma_c A}{1 + \frac{a}{n} (\frac{l}{k_0})^2} のランキンの式を用います。
ここでσc\sigma_cは材料の降伏応力、aは材料定数です。鋳鉄の場合、σc=210 MPa\sigma_c = 210 \ MPaa=1/1600a = 1/1600とします。
W=210×5026.5481+11×1600×(60)2=1055575.081+2.25=324792.33 N=324.79 kNW = \frac{210 \times 5026.548}{1 + \frac{1}{1 \times 1600} \times (60)^2} = \frac{1055575.08}{1 + 2.25} = 324792.33 \ N = 324.79 \ kN
最後に、座屈応力σ\sigmaを計算します。
σ=WA=324792.335026.548=64.62 MPa\sigma = \frac{W}{A} = \frac{324792.33}{5026.548} = 64.62 \ MPa

3. 最終的な答え

座屈荷重W = 324.79 kN
座屈応力σ = 64.62 MPa

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