効用関数 $u(x, y) = xy$ のもとで、x財の価格が $p_x > 0$、y財の価格が $p_y > 0$、所得が $m > 0$ であるときの最適消費プラン (x, y) を求める問題です。

応用数学最適化効用関数ラグランジュ乗数法経済学
2025/6/6

1. 問題の内容

効用関数 u(x,y)=xyu(x, y) = xy のもとで、x財の価格が px>0p_x > 0、y財の価格が py>0p_y > 0、所得が m>0m > 0 であるときの最適消費プラン (x, y) を求める問題です。

2. 解き方の手順

この問題を解くには、ラグランジュ乗数法を使用します。
まず、ラグランジュ関数 LL を定義します。
L(x,y,λ)=xy+λ(mpxxpyy)L(x, y, \lambda) = xy + \lambda(m - p_x x - p_y y)
ここで、λ\lambda はラグランジュ乗数です。
次に、LLx,y,λx, y, \lambda で偏微分し、それぞれの偏微分が 0 になるように連立方程式を立てます。
Lx=yλpx=0\frac{\partial L}{\partial x} = y - \lambda p_x = 0
Ly=xλpy=0\frac{\partial L}{\partial y} = x - \lambda p_y = 0
Lλ=mpxxpyy=0\frac{\partial L}{\partial \lambda} = m - p_x x - p_y y = 0
これらの式を解きます。
最初の2つの式から、
λ=ypx\lambda = \frac{y}{p_x}
λ=xpy\lambda = \frac{x}{p_y}
したがって、
ypx=xpy\frac{y}{p_x} = \frac{x}{p_y}
y=pxpyxy = \frac{p_x}{p_y} x
これを予算制約式 mpxxpyy=0m - p_x x - p_y y = 0 に代入すると、
mpxxpypxpyx=0m - p_x x - p_y \frac{p_x}{p_y} x = 0
mpxxpxx=0m - p_x x - p_x x = 0
m2pxx=0m - 2 p_x x = 0
x=m2pxx = \frac{m}{2 p_x}
次に、yy を求めます。
y=pxpyx=pxpym2px=m2pyy = \frac{p_x}{p_y} x = \frac{p_x}{p_y} \frac{m}{2 p_x} = \frac{m}{2 p_y}

3. 最終的な答え

最適消費プランは、
x=m2pxx = \frac{m}{2 p_x}
y=m2pyy = \frac{m}{2 p_y}

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