2種類の財 $x$ と $y$ があり、効用関数が $u(x, y) = x^{\frac{1}{7}}y^{\frac{6}{7}}$ で与えられています。財 $x$ の価格を $p_x > 0$、財 $y$ の価格を $p_y > 0$、所得を $m > 0$ とするとき、ラグランジュ乗数法を用いて最適消費計画 $(x^*, y^*)$ を求めます。

応用数学経済学効用関数最適化ラグランジュ乗数法ミクロ経済学
2025/6/6

1. 問題の内容

2種類の財 xxyy があり、効用関数が u(x,y)=x17y67u(x, y) = x^{\frac{1}{7}}y^{\frac{6}{7}} で与えられています。財 xx の価格を px>0p_x > 0、財 yy の価格を py>0p_y > 0、所得を m>0m > 0 とするとき、ラグランジュ乗数法を用いて最適消費計画 (x,y)(x^*, y^*) を求めます。

2. 解き方の手順

ラグランジュ関数 LL を以下のように定義します。
L(x,y,λ)=x17y67+λ(mpxxpyy)L(x, y, \lambda) = x^{\frac{1}{7}}y^{\frac{6}{7}} + \lambda(m - p_x x - p_y y)
ここで、λ\lambda はラグランジュ乗数です。最適化の1階条件は、以下の通りです。
Lx=17x67y67λpx=0\frac{\partial L}{\partial x} = \frac{1}{7}x^{-\frac{6}{7}}y^{\frac{6}{7}} - \lambda p_x = 0 (1)
Ly=67x17y17λpy=0\frac{\partial L}{\partial y} = \frac{6}{7}x^{\frac{1}{7}}y^{-\frac{1}{7}} - \lambda p_y = 0 (2)
Lλ=mpxxpyy=0\frac{\partial L}{\partial \lambda} = m - p_x x - p_y y = 0 (3)
式(1)と(2)からλ\lambdaを消去します。
λ=17pxx67y67=67pyx17y17\lambda = \frac{1}{7p_x}x^{-\frac{6}{7}}y^{\frac{6}{7}} = \frac{6}{7p_y}x^{\frac{1}{7}}y^{-\frac{1}{7}}
17pxx67y67=67pyx17y17\frac{1}{7p_x}x^{-\frac{6}{7}}y^{\frac{6}{7}} = \frac{6}{7p_y}x^{\frac{1}{7}}y^{-\frac{1}{7}}
1pxx1y=6py\frac{1}{p_x}x^{-1}y = \frac{6}{p_y}
y=6pxpyxy = 6 \frac{p_x}{p_y} x (4)
式(4)を予算制約式(3)に代入します。
mpxxpy(6pxpyx)=0m - p_x x - p_y (6 \frac{p_x}{p_y} x) = 0
mpxx6pxx=0m - p_x x - 6 p_x x = 0
m7pxx=0m - 7 p_x x = 0
x=m7pxx^* = \frac{m}{7p_x}
このxx^*を式(4)に代入して、yy^*を求めます。
y=6pxpy(m7px)=6m7pyy^* = 6 \frac{p_x}{p_y} (\frac{m}{7p_x}) = \frac{6m}{7p_y}
したがって、最適消費計画は (x,y)=(m7px,6m7py)(x^*, y^*) = (\frac{m}{7p_x}, \frac{6m}{7p_y}) となります。

3. 最終的な答え

最適消費計画は (x,y)=(m7px,6m7py)(x^*, y^*) = (\frac{m}{7p_x}, \frac{6m}{7p_y}) です。

「応用数学」の関連問題

与えられた2つの力とつりあう1つの力を図示する問題です。 つりあうということは、3つの力のベクトル和が0になるということです。

ベクトル力の合成力のつりあい物理
2025/6/7

完全競争市場における企業の総費用曲線が $TC = X^3 - 4X^2 + 8X + 6$ で与えられているとき、操業停止点における生産量(1)を求める問題です。ここでXは生産量です。

経済学最適化微分平均可変費用操業停止点
2025/6/7

完全競争市場における企業の総費用曲線が $TC = X^3 - 4X^2 + 8X + 6$ で与えられているとき、操業停止点価格を求める問題です。ここで、$X$ は生産量を表します。

経済学費用関数最適化微分操業停止点
2025/6/7

完全競争市場におけるある企業の総費用曲線が $TC = X^3 - 24X^2 + 394X$ (Xは生産量) で与えられているとき、この企業の損益分岐点における生産量 (1) を求める問題です。

経済学費用関数損益分岐点微分最適化
2025/6/7

完全競争市場における企業の総費用曲線 $TC = X^3 - 24X^2 + 394X$ が与えられているとき、損益分岐点における生産量と価格を求め、特に損益分岐点価格を答える問題です。

経済学費用関数損益分岐点微分最適化
2025/6/7

地面からの高さ20の位置Sから、水平方向に対して45°または30°の方向にボールを発射したとき、ボールが地面に落下するまでの水平距離を求める問題。そして、どちらの角度で発射した方が遠くまで飛ぶかを判断...

放物運動物理水平距離二次関数
2025/6/7

(1) 2人ゼロ和ゲームの最適な混合戦略を求めます。 (2) 2人非ゼロ和ゲームの混合戦略ナッシュ均衡を求めます。

ゲーム理論混合戦略ゼロ和ゲームナッシュ均衡
2025/6/7

地面から初速度14m/sで鉛直上向きに小球を投げ上げたとき、 (1) 投げ上げてから最高点に達するまでの時間と、 (2) 地面からの最高点の高さを求めよ。 ただし、重力加速度の大きさは$9.8 m/s...

物理力学鉛直投げ上げ運動方程式
2025/6/7

質量 $m$、ばね定数 $k$ の振動子が、ばね定数 $k'$ のばねで連結された連成振動系について、以下の問いに答える問題です。 (a) 各質点の運動方程式を立てる。 (b) 運動方程式の解を仮定し...

連成振動運動方程式特性方程式基準振動うなり
2025/6/7

質量 $m$ の物体が水平面上を $x$ の正方向に運動している。この物体は、速度 $v$ に比例し、運動方向と逆向きの力 $-\eta v$ ($\eta > 0$) を受ける。初期条件として、$t...

運動方程式微分方程式力学積分
2025/6/6