## 1. 問題の内容

応用数学物理力学エネルギー保存則等加速度運動二次方程式
2025/6/4
##

1. 問題の内容

この問題は、3つの物理の問題から構成されています。それぞれ以下の通りです。
* **(05e)**:初速度 v0v_0 で投げ上げられた小球が、高さ HH に到達した時の速度を、 v0v_0, HH, gg を用いて表す。
* **(05f)**:初速度 v0v_0 で投げ下ろされた小球が、速度 3v03v_0 になるまでの時間を、 v0v_0, gg を用いて表す。
* **(05g)**:初速度 v0v_0 で投げ下ろされた小球が、距離 HH だけ落下するのに要する時間を、v0v_0, HH, gg を用いて表す。ただし、時間は正の値のみを答える。
##

2. 解き方の手順

### (05e)
エネルギー保存則を利用します。
初めのエネルギーは運動エネルギーのみで 12mv02\frac{1}{2}mv_0^2 です。
高さ HH に到達したとき、運動エネルギーと位置エネルギーの和になります。運動エネルギーは 12mv2\frac{1}{2}mv^2 (vは求める速度) で、位置エネルギーは mgHmgH です。
したがって、
12mv02=12mv2+mgH\frac{1}{2}mv_0^2 = \frac{1}{2}mv^2 + mgH
両辺を mm で割って整理すると、
12v02=12v2+gH\frac{1}{2}v_0^2 = \frac{1}{2}v^2 + gH
12v2=12v02gH\frac{1}{2}v^2 = \frac{1}{2}v_0^2 - gH
v2=v022gHv^2 = v_0^2 - 2gH
v=v022gHv = \sqrt{v_0^2 - 2gH}
### (05f)
等加速度運動の公式を利用します。
v=v0+atv = v_0 + at
ここで、 vv は最終速度、v0v_0 は初速度、aa は加速度、tt は時間です。
問題文より、 v=3v0v = 3v_0 であり、a=ga = g です。
したがって、
3v0=v0+gt3v_0 = v_0 + gt
2v0=gt2v_0 = gt
t=2v0gt = \frac{2v_0}{g}
### (05g)
等加速度運動の公式を利用します。
y=v0t+12at2y = v_0t + \frac{1}{2}at^2
ここで、yy は移動距離、v0v_0 は初速度、aa は加速度、tt は時間です。
問題文より、y=Hy = H であり、a=ga = g です。
したがって、
H=v0t+12gt2H = v_0t + \frac{1}{2}gt^2
12gt2+v0tH=0\frac{1}{2}gt^2 + v_0t - H = 0
これは tt に関する二次方程式なので、解の公式を利用します。
t=v0±v02412g(H)212gt = \frac{-v_0 \pm \sqrt{v_0^2 - 4 \cdot \frac{1}{2}g \cdot (-H)}}{2 \cdot \frac{1}{2}g}
t=v0±v02+2gHgt = \frac{-v_0 \pm \sqrt{v_0^2 + 2gH}}{g}
時間は正の値をとるので、
t=v0+v02+2gHgt = \frac{-v_0 + \sqrt{v_0^2 + 2gH}}{g}
##

3. 最終的な答え

* **(05e)**:v=v022gHv = \sqrt{v_0^2 - 2gH}
* **(05f)**:t=2v0gt = \frac{2v_0}{g}
* **(05g)**:t=v0+v02+2gHgt = \frac{-v_0 + \sqrt{v_0^2 + 2gH}}{g}

「応用数学」の関連問題

直径 $d = 30 \text{ mm}$、長さ $l = 500 \text{ mm}$ の円形断面軸の一端が固定されており、軸の中央から先端にかけて単位長さあたり $\tau = 300 \te...

材料力学ねじり積分断面二次極モーメント横弾性係数
2025/6/6

ベクトル $\mathbf{A} = \mathbf{i} + \mathbf{j} + 3\mathbf{k}$, $\mathbf{B} = \mathbf{i} - 2\mathbf{j} + ...

ベクトルベクトルの内積ベクトルの外積ラプラシアン
2025/6/6

直径 $d = 20 \text{ mm}$、長さ $l = 400 \text{ mm}$ の円形断面軸の一端が壁に固定されている。軸端に $T = 300 \text{ Nm}$ のトルクを作用さ...

力学材料力学ねじりトルク極断面二次モーメント横弾性係数単位変換
2025/6/6

ある船が川を $60 km$ 上るのに $5$ 時間、下るのに $3$ 時間かかった。このとき、以下の2つの問いに答える。 (1) この船の静水時の速さを求めなさい。 (2) この川の流れの速さを求め...

速度距離連立方程式文章問題
2025/6/6

2種類の財 $x$ と $y$ があり、効用関数が $u(x, y) = x^{\frac{1}{7}}y^{\frac{6}{7}}$ で与えられています。財 $x$ の価格を $p_x > 0$、...

経済学効用関数最適化ラグランジュ乗数法ミクロ経済学
2025/6/6

2つの財 $x$ と $y$ があり、効用関数が $u(x, y) = x^{\frac{1}{7}}y^{\frac{6}{7}}$ で与えられています。各財の価格は $p_x > 0$、$p_y ...

最適化効用関数ラグランジュ乗数法経済学
2025/6/6

この問題は、効用最大化問題を解くものです。所得$m$、x財の価格$p_x$、y財の価格$p_y$が与えられたとき、それぞれの効用関数$u(x,y)$のもとで、最適な消費計画$(x, y)$を求める問題...

効用最大化ラグランジュ乗数法経済学偏微分
2025/6/6

効用関数 $u(x, y) = xy$ のもとで、x財の価格が $p_x > 0$、y財の価格が $p_y > 0$、所得が $m > 0$ であるときの最適消費プラン (x, y) を求める問題です...

最適化効用関数ラグランジュ乗数法経済学
2025/6/6

$L(x, y, \lambda) = x^\alpha y^{1-\alpha} + \lambda(M - p_x x - p_y y)$ ここで $\lambda$ はラグランジュ乗数で...

経済学ミクロ経済学効用関数需要関数ラグランジュ乗数
2025/6/6

与えられた制約条件の下で、関数を最大化する最適化問題を解きます。 (1) $\max_{x,y} xy$ subject to $x+y-2=0$ (2) $\max_{x,y} x^3y^2$ su...

最適化制約付き最適化ラグランジュの未定乗数法微分最大値
2025/6/6