長さ2.5m、80mm x 40mmの長方形断面の軟鋼製の柱で、両端回転端のときの座屈荷重を求める問題です。縦弾性係数は206GPaとします。

応用数学構造力学座屈オイラーの公式断面二次モーメント単位換算
2025/6/4

1. 問題の内容

長さ2.5m、80mm x 40mmの長方形断面の軟鋼製の柱で、両端回転端のときの座屈荷重を求める問題です。縦弾性係数は206GPaとします。

2. 解き方の手順

この問題はオイラーの座屈荷重の公式を用いて解きます。両端回転端の場合、座屈荷重 PcrP_{cr} は次の式で表されます。
Pcr=π2EIL2P_{cr} = \frac{\pi^2 EI}{L^2}
ここで、
* EE は縦弾性係数
* II は断面二次モーメント
* LL は柱の長さ
まず、断面二次モーメント II を計算します。長方形断面の場合、I=bh312I = \frac{bh^3}{12} で計算できます。ただし、bb は幅、hh は高さです。この問題では、b=80mmb = 80mmh=40mmh = 40mm または b=40mmb = 40mmh=80mmh = 80mm のどちらかの可能性があります。座屈は断面二次モーメントの小さい方向に発生するため、b=80mmb = 80mmh=40mmh = 40mm とします。
I=80×40312=80×6400012=512000012=426666.67 mm4I = \frac{80 \times 40^3}{12} = \frac{80 \times 64000}{12} = \frac{5120000}{12} = 426666.67 \text{ mm}^4
次に、単位を合わせます。
E=206 GPa=206×109 Pa=206×103 N/mm2E = 206 \text{ GPa} = 206 \times 10^9 \text{ Pa} = 206 \times 10^3 \text{ N/mm}^2
L=2.5 m=2500 mmL = 2.5 \text{ m} = 2500 \text{ mm}
これらの値をオイラーの座屈荷重の公式に代入します。
Pcr=π2×206×103×426666.6725002=3.141592×206000×426666.676250000=28776560000006250000=460424.96 NP_{cr} = \frac{\pi^2 \times 206 \times 10^3 \times 426666.67}{2500^2} = \frac{3.14159^2 \times 206000 \times 426666.67}{6250000} = \frac{2877656000000}{6250000} = 460424.96 \text{ N}
最後に、kN単位に変換します。
Pcr=460424.96 N=460.42 kNP_{cr} = 460424.96 \text{ N} = 460.42 \text{ kN}

3. 最終的な答え

460.42 kN

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