静止していたエレベータが上昇を開始し、後に停止した。その間の鉛直方向の加速度が与えられたグラフ(正弦関数で近似できる波形)で表される。 (1) 時刻 $t$ のエレベータの加速度 $a(t)$、速度 $v(t)$、位置 $x(t)$ を表す式を求める。(0 < t < 6.28 ≈ 2π) (2) エレベータの停止時の位置(上昇量)を求める。
2025/6/3
1. 問題の内容
静止していたエレベータが上昇を開始し、後に停止した。その間の鉛直方向の加速度が与えられたグラフ(正弦関数で近似できる波形)で表される。
(1) 時刻 のエレベータの加速度 、速度 、位置 を表す式を求める。(0 < t < 6.28 ≈ 2π)
(2) エレベータの停止時の位置(上昇量)を求める。
2. 解き方の手順
(1) 加速度、速度、位置を求める。
加速度 はグラフから とわかる。
速度 は加速度 を積分することで求められる。初期条件として を用いる。
より 。
したがって、
位置 は速度 を積分することで求められる。初期条件として を用いる。
より 。
したがって、
(2) エレベータが停止するのは速度が0になる時である。つまり、 となる を求める。
(範囲0 < t < 2πの条件より、0は除く)
停止時の位置は で求められる。
3. 最終的な答え
(1)
(2)