標本サイズ $n=100$、標本平均 $\bar{x}=56.3$、標本標準偏差 $s=10.2$ が与えられているとき、母平均 $\mu$ の95%信頼区間を小数点以下第1位まで求める。

確率論・統計学信頼区間母平均標本平均標本標準偏差統計的推測
2025/6/3

1. 問題の内容

標本サイズ n=100n=100、標本平均 xˉ=56.3\bar{x}=56.3、標本標準偏差 s=10.2s=10.2 が与えられているとき、母平均 μ\mu の95%信頼区間を小数点以下第1位まで求める。

2. 解き方の手順

母平均 μ\mu の信頼区間は、標本サイズが十分に大きい場合(この問題では n=100n=100 であり、十分に大きい)には、次のように計算できる。
xˉ±zα/2sn\bar{x} \pm z_{\alpha/2} \frac{s}{\sqrt{n}}
ここで、xˉ\bar{x} は標本平均、ss は標本標準偏差、nn は標本サイズ、zα/2z_{\alpha/2} は信頼度 (1α)(1-\alpha) に対応する標準正規分布のパーセント点である。
95%信頼区間の場合、α=10.95=0.05\alpha = 1 - 0.95 = 0.05 なので、α/2=0.025\alpha/2 = 0.025
z0.0251.96z_{0.025} \approx 1.96 (標準正規分布表から読み取るか、計算ソフトを用いる)。
信頼区間の下限は、
56.31.96×10.2100=56.31.96×10.210=56.31.96×1.02=56.32.0054.30854.356.3 - 1.96 \times \frac{10.2}{\sqrt{100}} = 56.3 - 1.96 \times \frac{10.2}{10} = 56.3 - 1.96 \times 1.02 = 56.3 - 2.00 \approx 54.308 \approx 54.3
信頼区間の上限は、
56.3+1.96×10.2100=56.3+1.96×10.210=56.3+1.96×1.02=56.3+1.999256.3+2.00=58.299258.356.3 + 1.96 \times \frac{10.2}{\sqrt{100}} = 56.3 + 1.96 \times \frac{10.2}{10} = 56.3 + 1.96 \times 1.02 = 56.3 + 1.9992 \approx 56.3 + 2.00 = 58.2992 \approx 58.3

3. 最終的な答え

(54.3, 58.3)

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