次の2つの問題に答えます。 (1) 関数 $y = x^2 - 2x + c$ の $-2 \le x \le 0$ における最大値が5であるとき、定数 $c$ の値を求めます。 (2) 関数 $y = -x^2 + 6x + c$ の $1 \le x \le 4$ における最小値が-7であるとき、定数 $c$ の値を求めます。

代数学二次関数最大値最小値平方完成
2025/6/3

1. 問題の内容

次の2つの問題に答えます。
(1) 関数 y=x22x+cy = x^2 - 2x + c2x0-2 \le x \le 0 における最大値が5であるとき、定数 cc の値を求めます。
(2) 関数 y=x2+6x+cy = -x^2 + 6x + c1x41 \le x \le 4 における最小値が-7であるとき、定数 cc の値を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
まず、y=x22x+cy = x^2 - 2x + c を平方完成します。
y=(x1)21+cy = (x - 1)^2 - 1 + c
これは、頂点が (1,1+c)(1, -1+c) の下に凸の放物線です。定義域 2x0-2 \le x \le 0 における最大値を考えます。軸 x=1x=1 は定義域に含まれていないので、定義域の端点で最大値をとります。x=2x=-2 のとき y=(2)22(2)+c=4+4+c=8+cy = (-2)^2 - 2(-2) + c = 4 + 4 + c = 8+c であり、x=0x=0 のとき y=022(0)+c=cy = 0^2 - 2(0) + c = c です。x=2x=-2 の方が軸から遠いので、x=2x=-2 で最大値をとります。したがって、 8+c=58+c=5 より、c=58=3c = 5-8 = -3 となります。
(2)
y=x2+6x+cy = -x^2 + 6x + c を平方完成します。
y=(x26x)+c=(x26x+99)+c=(x3)2+9+cy = -(x^2 - 6x) + c = -(x^2 - 6x + 9 - 9) + c = -(x - 3)^2 + 9 + c
これは、頂点が (3,9+c)(3, 9+c) の上に凸の放物線です。定義域 1x41 \le x \le 4 における最小値を考えます。軸 x=3x=3 は定義域に含まれているので、頂点で最大値をとり、最小値は定義域の端点 x=1x=1 または x=4x=4 でとります。x=1x=1 のとき y=12+6(1)+c=1+6+c=5+cy = -1^2 + 6(1) + c = -1 + 6 + c = 5 + c であり、x=4x=4 のとき y=42+6(4)+c=16+24+c=8+cy = -4^2 + 6(4) + c = -16 + 24 + c = 8 + c です。したがって、x=1x=1 で最小値をとります。
5+c=75+c = -7 より c=75=12c = -7 - 5 = -12 となります。

3. 最終的な答え

(1) c=3c = -3
(2) c=12c = -12

「代数学」の関連問題

3つの3項数ベクトル $a_1, a_2, a_3$ が与えられています。 $a_1 = \begin{pmatrix} 1 \\ \sqrt{-1} \\ 2 \end{pmatrix}$, $a_...

線形代数線形独立線形従属ベクトル複素数
2025/6/5

$C^3$ の元であるベクトル $a$ と $b$ が与えられています。 $a = \begin{pmatrix} 1 + \sqrt{-1} \\ 2 \\ -2\sqrt{-1} \end{pma...

ベクトル複素数ベクトル演算
2025/6/5

複素数ベクトル $\mathbf{a} = \begin{pmatrix} 1+\sqrt{-1} \\ 2 \\ -2\sqrt{-1} \end{pmatrix}$ と $\mathbf{b} =...

複素数ベクトル計算
2025/6/5

3次方程式 $x^3 + ax^2 + 12x + b = 0$ の1つの解が $1 + \sqrt{5}i$ であるとき、実数 $a, b$ の値を求め、他の解を求めよ。

三次方程式複素数解と係数の関係解の公式
2025/6/5

$\frac{z-1}{z^2}$ が実数となる複素数 $z$ の描く図形を求める問題です。

複素数複素平面図形方程式
2025/6/5

$x = \frac{4}{1+\sqrt{2}-\sqrt{3}}$ の分母を有理化し、$x$の値を求め、さらに $x$ の整数部分と小数部分を求める問題です。

分母の有理化平方根整数部分小数部分
2025/6/5

## 数学の問題の解答

式の計算有理化分数
2025/6/5

$\log_{10}2 = a$, $\log_{10}3 = b$ とするとき、$\log_{24}75$ の値を $a$, $b$ で表す問題。

対数指数桁数
2025/6/5

3つの行列 $A$, $B$, $C$ があり、$B$ と $C$ が正則であるとき、$ABC = 0$ ならば $A = 0$ であることを証明する。

行列線形代数逆行列正則行列証明
2025/6/5

与えられた行列 $A = \begin{pmatrix} 1 & 1 & 6 \\ 2 & 3 & 4 \\ 3 & 5 & 3 \end{pmatrix}$ について、以下の問題を解く。 (1) 行...

行列行列式余因子逆行列
2025/6/5