袋の中に赤玉5個、白玉4個、青玉3個が入っている。この袋から同時に3個の玉を取り出すとき、以下の確率を求めよ。 (1) 3個とも赤玉である確率 (2) 3個とも色が異なる確率 (3) 3個の玉の色が2種類である確率

確率論・統計学確率組み合わせ
2025/6/3

1. 問題の内容

袋の中に赤玉5個、白玉4個、青玉3個が入っている。この袋から同時に3個の玉を取り出すとき、以下の確率を求めよ。
(1) 3個とも赤玉である確率
(2) 3個とも色が異なる確率
(3) 3個の玉の色が2種類である確率

2. 解き方の手順

まず、3個の玉を取り出す場合の総数を計算する。袋の中には合計で 5+4+3=125 + 4 + 3 = 12 個の玉が入っているので、3個の玉を取り出す場合の総数は 12C3_{12}C_3 通りである。
12C3=12!3!(123)!=12×11×103×2×1=2×11×10=220_{12}C_3 = \frac{12!}{3!(12-3)!} = \frac{12 \times 11 \times 10}{3 \times 2 \times 1} = 2 \times 11 \times 10 = 220
(1) 3個とも赤玉である確率
3個とも赤玉である取り出し方は 5C3_{5}C_3 通りである。
5C3=5!3!(53)!=5×42×1=10_{5}C_3 = \frac{5!}{3!(5-3)!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
したがって、3個とも赤玉である確率は
5C312C3=10220=122\frac{_{5}C_3}{_{12}C_3} = \frac{10}{220} = \frac{1}{22}
(2) 3個とも色が異なる確率
3個とも色が異なる場合は、赤、白、青をそれぞれ1個ずつ取り出す必要がある。赤玉の選び方は 5C1=5_{5}C_1 = 5 通り、白玉の選び方は 4C1=4_{4}C_1 = 4 通り、青玉の選び方は 3C1=3_{3}C_1 = 3 通りである。
したがって、3個とも色が異なる取り出し方は 5×4×3=605 \times 4 \times 3 = 60 通りである。
したがって、3個とも色が異なる確率は
5×4×3220=60220=622=311\frac{5 \times 4 \times 3}{220} = \frac{60}{220} = \frac{6}{22} = \frac{3}{11}
(3) 3個の玉の色が2種類である確率
これは少し複雑なので、場合分けして考える。
(i) 赤玉と白玉のみの場合:
赤玉2個、白玉1個の場合: 5C2×4C1=5×42×4=10×4=40_{5}C_2 \times _{4}C_1 = \frac{5 \times 4}{2} \times 4 = 10 \times 4 = 40
赤玉1個、白玉2個の場合: 5C1×4C2=5×4×32=5×6=30_{5}C_1 \times _{4}C_2 = 5 \times \frac{4 \times 3}{2} = 5 \times 6 = 30
(ii) 赤玉と青玉のみの場合:
赤玉2個、青玉1個の場合: 5C2×3C1=5×42×3=10×3=30_{5}C_2 \times _{3}C_1 = \frac{5 \times 4}{2} \times 3 = 10 \times 3 = 30
赤玉1個、青玉2個の場合: 5C1×3C2=5×3×22=5×3=15_{5}C_1 \times _{3}C_2 = 5 \times \frac{3 \times 2}{2} = 5 \times 3 = 15
(iii) 白玉と青玉のみの場合:
白玉2個、青玉1個の場合: 4C2×3C1=4×32×3=6×3=18_{4}C_2 \times _{3}C_1 = \frac{4 \times 3}{2} \times 3 = 6 \times 3 = 18
白玉1個、青玉2個の場合: 4C1×3C2=4×3×22=4×3=12_{4}C_1 \times _{3}C_2 = 4 \times \frac{3 \times 2}{2} = 4 \times 3 = 12
これらの合計は 40+30+30+15+18+12=14540 + 30 + 30 + 15 + 18 + 12 = 145
したがって、3個の玉の色が2種類である確率は
145220=2944\frac{145}{220} = \frac{29}{44}

3. 最終的な答え

(1) 122\frac{1}{22}
(2) 311\frac{3}{11}
(3) 2944\frac{29}{44}

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