断面積が変化する配管があり、断面1から水が $u_1 = 12 m/s$ で噴出している。断面2での半径は $5 cm$ 、流速は $u_2 = 6 m/s$ である。噴出する水の流速を $8 m/s$ および $15 m/s$ にそれぞれ変化させるために、断面1の直径をそれぞれいくつにすればよいか求める。

応用数学流体力学連続の式断面積流速
2025/6/3

1. 問題の内容

断面積が変化する配管があり、断面1から水が u1=12m/su_1 = 12 m/s で噴出している。断面2での半径は 5cm5 cm 、流速は u2=6m/su_2 = 6 m/s である。噴出する水の流速を 8m/s8 m/s および 15m/s15 m/s にそれぞれ変化させるために、断面1の直径をそれぞれいくつにすればよいか求める。

2. 解き方の手順

非圧縮性流体の連続の式を用いる。つまり、断面積 AA と流速 uu の積 AuAu は一定である。
断面1での断面積を A1A_1、断面2での断面積を A2A_2 とすると、
A1u1=A2u2A_1 u_1 = A_2 u_2
ここで、A1=π(d1/2)2=πd12/4A_1 = \pi (d_1/2)^2 = \pi d_1^2/4A2=πr22A_2 = \pi r_2^2 である。r2=5cm=0.05mr_2 = 5 cm = 0.05 m である。
よって、
πd124u1=πr22u2\frac{\pi d_1^2}{4} u_1 = \pi r_2^2 u_2
d12=4r22u2u1d_1^2 = \frac{4 r_2^2 u_2}{u_1}
d1=2r2u2u1d_1 = 2 r_2 \sqrt{\frac{u_2}{u_1}}
今、u1=12m/su_1 = 12 m/su2=6m/su_2 = 6 m/s のとき、d1=2×0.05612=0.1×0.5=0.1×0.707=0.0707m=7.07cmd_1 = 2 \times 0.05 \sqrt{\frac{6}{12}} = 0.1 \times \sqrt{0.5} = 0.1 \times 0.707 = 0.0707 m = 7.07 cm。これは初期状態。
(a) 噴出する水の流速を u1=8m/su_1' = 8 m/s にしたい場合。
A1u1=A2u2A_1' u_1' = A_2 u_2 より、
π(d1)24u1=πr22u2\frac{\pi (d_1')^2}{4} u_1' = \pi r_2^2 u_2
(d1)2=4r22u2u1(d_1')^2 = \frac{4 r_2^2 u_2}{u_1'}
d1=2r2u2u1=2×0.0568=0.10.75=0.1×0.866=0.0866m=8.66cmd_1' = 2 r_2 \sqrt{\frac{u_2}{u_1'}} = 2 \times 0.05 \sqrt{\frac{6}{8}} = 0.1 \sqrt{0.75} = 0.1 \times 0.866 = 0.0866 m = 8.66 cm
(b) 噴出する水の流速を u1=15m/su_1'' = 15 m/s にしたい場合。
A1u1=A2u2A_1'' u_1'' = A_2 u_2 より、
π(d1)24u1=πr22u2\frac{\pi (d_1'')^2}{4} u_1'' = \pi r_2^2 u_2
(d1)2=4r22u2u1(d_1'')^2 = \frac{4 r_2^2 u_2}{u_1''}
d1=2r2u2u1=2×0.05615=0.10.4=0.1×0.632=0.0632m=6.32cmd_1'' = 2 r_2 \sqrt{\frac{u_2}{u_1''}} = 2 \times 0.05 \sqrt{\frac{6}{15}} = 0.1 \sqrt{0.4} = 0.1 \times 0.632 = 0.0632 m = 6.32 cm

3. 最終的な答え

噴出する水の流速を 8m/s8 m/s にするためには、断面1の直径を 8.66cm8.66 cm にすれば良い。
噴出する水の流速を 15m/s15 m/s にするためには、断面1の直径を 6.32cm6.32 cm にすれば良い。

「応用数学」の関連問題

ある船が川を $60 km$ 上るのに $5$ 時間、下るのに $3$ 時間かかった。このとき、以下の2つの問いに答える。 (1) この船の静水時の速さを求めなさい。 (2) この川の流れの速さを求め...

速度距離連立方程式文章問題
2025/6/6

2種類の財 $x$ と $y$ があり、効用関数が $u(x, y) = x^{\frac{1}{7}}y^{\frac{6}{7}}$ で与えられています。財 $x$ の価格を $p_x > 0$、...

経済学効用関数最適化ラグランジュ乗数法ミクロ経済学
2025/6/6

2つの財 $x$ と $y$ があり、効用関数が $u(x, y) = x^{\frac{1}{7}}y^{\frac{6}{7}}$ で与えられています。各財の価格は $p_x > 0$、$p_y ...

最適化効用関数ラグランジュ乗数法経済学
2025/6/6

この問題は、効用最大化問題を解くものです。所得$m$、x財の価格$p_x$、y財の価格$p_y$が与えられたとき、それぞれの効用関数$u(x,y)$のもとで、最適な消費計画$(x, y)$を求める問題...

効用最大化ラグランジュ乗数法経済学偏微分
2025/6/6

効用関数 $u(x, y) = xy$ のもとで、x財の価格が $p_x > 0$、y財の価格が $p_y > 0$、所得が $m > 0$ であるときの最適消費プラン (x, y) を求める問題です...

最適化効用関数ラグランジュ乗数法経済学
2025/6/6

$L(x, y, \lambda) = x^\alpha y^{1-\alpha} + \lambda(M - p_x x - p_y y)$ ここで $\lambda$ はラグランジュ乗数で...

経済学ミクロ経済学効用関数需要関数ラグランジュ乗数
2025/6/6

与えられた制約条件の下で、関数を最大化する最適化問題を解きます。 (1) $\max_{x,y} xy$ subject to $x+y-2=0$ (2) $\max_{x,y} x^3y^2$ su...

最適化制約付き最適化ラグランジュの未定乗数法微分最大値
2025/6/6

(1) 制約条件 $x + y - 2 = 0$ の下で、$xy$ を最大化する問題。 (2) 制約条件 $x + 2y - 10 = 0$ の下で、$x^3y^2$ を最大化する問題。

最大化制約条件微分最適化ラグランジュの未定乗数法
2025/6/6

地球と太陽の距離が $1.5 \times 10^{11} \mathrm{m}$ であり、光の速度が $3.0 \times 10^{8} \mathrm{m/s}$ であるとき、光が太陽から地球ま...

物理距離速度時間指数
2025/6/6

直径 $d=40 \text{ mm}$、長さ $l=80 \text{ cm}$ の低炭素鋼の円形断面軸の一端が固定されている。軸の先端にトルク $T$、中央にトルク $2T$ が作用している。軸端...

材料力学ねじりトルク断面二次極モーメント不等式
2025/6/6