$0 \le t \le 2$ を満たす実数 $t$ に対し、$xy$ 平面上の曲線 $y = |\sqrt{x} - t|$ を $C$ とする。また、曲線 $C$ と $x$ 軸、および直線 $x = 4$ で囲まれた部分の面積を $A(t)$ とする。 (1) 曲線 $C$ と $x$ 軸との共有点の $x$ 座標を $a$ とする。$a$ を $t$ を用いて表すことにより、$a$ の値の範囲を求める。 (2) $A(t)$ を $t$ を用いて表す。 (3) $A(t)$ の最大値、最小値を求める。

解析学積分絶対値関数の最大・最小面積
2025/6/3

1. 問題の内容

0t20 \le t \le 2 を満たす実数 tt に対し、xyxy 平面上の曲線 y=xty = |\sqrt{x} - t|CC とする。また、曲線 CCxx 軸、および直線 x=4x = 4 で囲まれた部分の面積を A(t)A(t) とする。
(1) 曲線 CCxx 軸との共有点の xx 座標を aa とする。aatt を用いて表すことにより、aa の値の範囲を求める。
(2) A(t)A(t)tt を用いて表す。
(3) A(t)A(t) の最大値、最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1) 曲線 CCxx 軸との共有点の xx 座標 aa は、y=0y=0 となる xx の値であるから、
at=0|\sqrt{a} - t| = 0
a=t\sqrt{a} = t
a=t2a = t^2
0t20 \le t \le 2 より、 0t240 \le t^2 \le 4 であるから、0a40 \le a \le 4 である。
1a21 \le a \le 2 は誤りである。 a=t2a=t^2 なので、0t20 \le t \le 2 から 0a40 \le a \le 4 である。
ただし、選択肢の形から、1a21 \le a \le 2 ということは、a=t2a = t^2より、1t221 \le t^2 \le 2なので、 1t21 \le t \le \sqrt{2} となる。
この問題の意図は、y=0となるxの値がaなので、x=t\sqrt{x} = t より x=t2=ax=t^2=aとなる。
0<=t<=2より、0<=t^2<=4となる。
よって、0<=a<=4である。問題の形式からすると、1と2が当てはまることはない。
(2) A(t)=t24xtdxA(t) = \int_{t^2}^{4} |\sqrt{x} - t| dx
A(t)=t24(xt)dxA(t) = \int_{t^2}^{4} (\sqrt{x} - t) dx
A(t)=[23x3/2tx]t24A(t) = \left[ \frac{2}{3} x^{3/2} - tx \right]_{t^2}^{4}
A(t)=(23(4)3/24t)(23(t2)3/2t(t2))A(t) = (\frac{2}{3} (4)^{3/2} - 4t) - (\frac{2}{3} (t^2)^{3/2} - t(t^2))
A(t)=(23(8)4t)(23t3t3)A(t) = (\frac{2}{3} (8) - 4t) - (\frac{2}{3} t^3 - t^3)
A(t)=1634t23t3+t3A(t) = \frac{16}{3} - 4t - \frac{2}{3} t^3 + t^3
A(t)=13t34t+163A(t) = \frac{1}{3} t^3 - 4t + \frac{16}{3}
(3) A(t)=t24A'(t) = t^2 - 4
A(t)=0A'(t) = 0 となるのは、t=±2t = \pm 2
0t20 \le t \le 2 より、 t=2t = 2
A(0)=163A(0) = \frac{16}{3}
A(2)=838+163=2438=88=0A(2) = \frac{8}{3} - 8 + \frac{16}{3} = \frac{24}{3} - 8 = 8 - 8 = 0
最大値は 163\frac{16}{3}、最小値は 00
A(t)=13t34t+163A(t) = \frac{1}{3}t^3 - 4t + \frac{16}{3}
A(t)=t24A'(t) = t^2 - 4
A(t)=2tA''(t) = 2t
A(t)=0A'(t) = 0 となるのは、t=2t=2 のとき。
A(2)=4>0A''(2) = 4 > 0 より、t=2t=2 で極小値を取る。
区間の端点 t=0t=0t=2t=2 を調べる。
A(0)=163A(0) = \frac{16}{3}
A(2)=838+163=2438=88=0A(2) = \frac{8}{3} - 8 + \frac{16}{3} = \frac{24}{3} - 8 = 8 - 8 = 0
よって、最大値は 163\frac{16}{3}, 最小値は 00

1. 問題の内容

0t20 \le t \le 2 の条件下で、y=xty=|\sqrt{x} - t|xx 軸, x=4x=4 で囲まれた面積 A(t)A(t) について、
(1) y=0y=0 となる xx 座標 aa (a=t2a=t^2) の範囲を求める。
(2) A(t)A(t)tt で表す。
(3) A(t)A(t) の最大値、最小値を求める。

2. 解き方の手順

(1) a=t2a = t^2 であり、0t20 \le t \le 2 なので、0a40 \le a \le 4. 問題の選択肢から、0a40 \le a \le 4 を埋めることはできない。
(2) A(t)=t24xtdx=t24(xt)dxA(t) = \int_{t^2}^{4} |\sqrt{x} - t| dx = \int_{t^2}^{4} (\sqrt{x} - t) dx
=[23x32tx]t24=(1634t)(23t3t3)=13t34t+163= [\frac{2}{3} x^{\frac{3}{2}} - tx]_{t^2}^{4} = (\frac{16}{3} - 4t) - (\frac{2}{3} t^3 - t^3) = \frac{1}{3} t^3 - 4t + \frac{16}{3}
(3) A(t)=t24A'(t) = t^2 - 4. A(t)=0A'(t) = 0 となるのは t=±2t = \pm 2. 0t20 \le t \le 2 なので、t=2t = 2 のみ。
A(t)=2tA''(t) = 2t. A(2)=4>0A''(2) = 4 > 0 より t=2t=2 で極小値をとる。
A(0)=163A(0) = \frac{16}{3}A(2)=838+163=0A(2) = \frac{8}{3} - 8 + \frac{16}{3} = 0.
最大値は 163\frac{16}{3}、最小値は 00

3. 最終的な答え

(1) 0a40 \le a \le 4
(2) A(t)=13t34t+163A(t) = \frac{1}{3} t^3 - 4t + \frac{16}{3}
(3) 最大値は 163\frac{16}{3}、最小値は 00

「解析学」の関連問題

与えられた8個の定積分を計算する問題です。

定積分置換積分部分積分
2025/6/5

次の定積分を計算します。 (1) $\int_{-1}^{1} 3x^2(x^3+1)^5 dx$ (2) $\int_{0}^{1} e^{5x+2} dx$ (3) $\int_{0}^{\fra...

定積分置換積分部分積分
2025/6/5

(13) $\lim_{x\to 0} \frac{1 - \cos{\frac{x}{2}}}{x^2}$ と (14) $\lim_{x\to 0} \frac{1-\cos^2 x}{(1-\c...

極限三角関数テイラー展開ロピタルの定理
2025/6/5

$a>0$ とする。関数 $y = ae^{\frac{x}{a}}$ と $y = ae^{-\frac{x}{a}}$ のグラフと、$y$ 軸に平行な直線との交点をそれぞれ $P, Q$ とすると...

軌跡指数関数双曲線関数積分弧長
2025/6/5

$\lim_{x \to 0} \frac{1 - \cos(2x)}{x^2}$ の極限値を求めます。

極限三角関数ロピタルの定理
2025/6/5

問題が複数あるようなので、一つずつ解いていきます。

極限三角関数ロピタルの定理
2025/6/5

テーラーの定理(n=1)の証明と教科書p.45の(n: 一般)の証明を参考に、テーラーの定理(n=2)を証明する。

テーラーの定理微分剰余項平均値の定理
2025/6/5

$f(x) = \log(1-x)$ の $x=0$ における3次までのテイラー展開を求める問題です。

テイラー展開マクローリン展開導関数対数関数三角関数
2025/6/5

$f(x) = \sin x$ の $x = \frac{\pi}{3}$ における2次の有限テーラー展開を求める。

テイラー展開三角関数微分
2025/6/5

関数 $f(x) = 3x^2$ について、導関数 $f'(a)$ を求め、さらにグラフ上の点$(1, 3)$における接線の傾きを求めよ。

微分導関数接線関数の微分
2025/6/5