単純支持梁に2つの荷重(180Nと120N)がかかっている。せん断力図と曲げモーメント図を描き、X断面におけるせん断力と曲げモーメントを求める。

応用数学構造力学せん断力曲げモーメント単純支持梁
2025/6/3

1. 問題の内容

単純支持梁に2つの荷重(180Nと120N)がかかっている。せん断力図と曲げモーメント図を描き、X断面におけるせん断力と曲げモーメントを求める。

2. 解き方の手順

以下の順序で計算を行う。
(1) 反力 RAR_ARBR_B を求める。
(2) 各区間のせん断力 FACF_{AC}, FCDF_{CD}, FDBF_{DB} を求める。
(3) 点C, Dにおける曲げモーメント MCM_C, MDM_D を求める。
(4) X断面におけるせん断力 FXF_X と曲げモーメント MXM_X を求める。
まず、与えられた値を確認する。
l1=350 mml_1 = 350 \text{ mm}
l2=350+450=800 mml_2 = 350 + 450 = 800 \text{ mm}
l=1200 mml = 1200 \text{ mm}
W1=180 NW_1 = 180 \text{ N}
W2=120 NW_2 = 120 \text{ N}
反力 RBR_B は以下の式で計算される。
RB=W1l1+W2l2l=180×350+120×8001200=63000+960001200=1590001200=132.5 NR_B = \frac{W_1 l_1 + W_2 l_2}{l} = \frac{180 \times 350 + 120 \times 800}{1200} = \frac{63000 + 96000}{1200} = \frac{159000}{1200} = 132.5 \text{ N}
反力 RAR_A は以下の式で計算される。
RA=W1+W2RB=180+120132.5=300132.5=167.5 NR_A = W_1 + W_2 - R_B = 180 + 120 - 132.5 = 300 - 132.5 = 167.5 \text{ N}
区間ACのせん断力は
FAC=RA=167.5 NF_{AC} = R_A = 167.5 \text{ N}
区間CDのせん断力は
FCD=RAW1=167.5180=12.5 NF_{CD} = R_A - W_1 = 167.5 - 180 = -12.5 \text{ N}
区間DBのせん断力は
FDB=RB=132.5 NF_{DB} = -R_B = -132.5 \text{ N}
X断面の位置は点Cから450 mmの位置である。X断面のせん断力 FXF_X は区間CDにあるため、FX=FCD=12.5 NF_X = F_{CD} = -12.5 \text{ N}
点Cにおける曲げモーメント MCM_C
MC=RAl1=167.5×350=58625 N・mmM_C = R_A l_1 = 167.5 \times 350 = 58625 \text{ N・mm}
点Dにおける曲げモーメント MDM_D
MD=RB(ll2)=132.5×(1200800)=132.5×400=53000 N・mmM_D = R_B (l - l_2) = 132.5 \times (1200 - 800) = 132.5 \times 400 = 53000 \text{ N・mm}
X断面における曲げモーメント MXM_X は以下の式で計算される。
MX=RA×(350+450)W1×450=167.5×800180×450=13400081000=53000 N・mmM_X = R_A \times (350 + 450) - W_1 \times 450 = 167.5 \times 800 - 180 \times 450 = 134000 - 81000 = 53000 \text{ N・mm}

3. 最終的な答え

せん断力図と曲げモーメント図は省略。
X断面におけるせん断力: FX=12.5 NF_X = -12.5 \text{ N}
X断面における曲げモーメント: MX=53000 N・mmM_X = 53000 \text{ N・mm}

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