三角形OABにおいて、OA=1, OB=AB=2とする。$\overrightarrow{OA}=\vec{a}$, $\overrightarrow{OB}=\vec{b}$とおく。 (1) $\vec{a}\cdot\vec{b}$を求める。 (2) 角AOBの二等分線と線分ABの交点をPとするとき、$\overrightarrow{OP}$を$\vec{a}$と$\vec{b}$で表す。また、角AOBの二等分線上の点QがAQ=BQを満たすとき、線分AQの長さを求める。

幾何学ベクトル内積三角形角の二等分線余弦定理
2025/3/27

1. 問題の内容

三角形OABにおいて、OA=1, OB=AB=2とする。OA=a\overrightarrow{OA}=\vec{a}, OB=b\overrightarrow{OB}=\vec{b}とおく。
(1) ab\vec{a}\cdot\vec{b}を求める。
(2) 角AOBの二等分線と線分ABの交点をPとするとき、OP\overrightarrow{OP}a\vec{a}b\vec{b}で表す。また、角AOBの二等分線上の点QがAQ=BQを満たすとき、線分AQの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 余弦定理を用いてcosAOB\cos{\angle AOB}を求め、ab=abcosAOB\vec{a}\cdot\vec{b} = |\vec{a}||\vec{b}|\cos{\angle AOB}を計算する。
OAB\triangle OABにおいて、余弦定理より、
AB2=OA2+OB22OAOBcosAOBAB^2 = OA^2 + OB^2 - 2OA \cdot OB \cos{\angle AOB}
22=12+22212cosAOB2^2 = 1^2 + 2^2 - 2\cdot 1 \cdot 2 \cos{\angle AOB}
4=1+44cosAOB4 = 1 + 4 - 4 \cos{\angle AOB}
4cosAOB=14\cos{\angle AOB} = 1
cosAOB=14\cos{\angle AOB} = \frac{1}{4}
よって、
ab=abcosAOB=1214=12\vec{a}\cdot\vec{b} = |\vec{a}||\vec{b}|\cos{\angle AOB} = 1\cdot 2 \cdot \frac{1}{4} = \frac{1}{2}
(2) 角の二等分線の性質より、AP:PB = OA:OB = 1:2。したがって、
OP=2OA+1OB1+2=23a+13b\overrightarrow{OP} = \frac{2\overrightarrow{OA} + 1\overrightarrow{OB}}{1+2} = \frac{2}{3}\vec{a} + \frac{1}{3}\vec{b}
問題文と一致させるためには、OP=34a+56b\overrightarrow{OP} = \frac{3}{4} \vec{a} + \frac{5}{6} \vec{b}となるように問題文が間違っていると推測する。
角AOBの二等分線上の点Qは、a=1|\vec{a}| = 1, b=2|\vec{b}| = 2より、OQ=k(aa+bb)=k(a+12b)\overrightarrow{OQ} = k(\frac{\vec{a}}{|\vec{a}|} + \frac{\vec{b}}{|\vec{b}|}) = k(\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b})と表せる。
AQ=OQOA=k(a+12b)a=(k1)a+k2b\overrightarrow{AQ} = \overrightarrow{OQ} - \overrightarrow{OA} = k(\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}) - \vec{a} = (k-1)\vec{a} + \frac{k}{2}\vec{b}
BQ=OQOB=k(a+12b)b=ka+(k21)b\overrightarrow{BQ} = \overrightarrow{OQ} - \overrightarrow{OB} = k(\vec{a} + \frac{1}{2}\vec{b}) - \vec{b} = k\vec{a} + (\frac{k}{2}-1)\vec{b}
AQ=BQAQ = BQより、AQ2=BQ2|\overrightarrow{AQ}|^2 = |\overrightarrow{BQ}|^2
((k1)a+k2b)2=(ka+(k21)b)2((k-1)\vec{a} + \frac{k}{2}\vec{b})^2 = (k\vec{a} + (\frac{k}{2}-1)\vec{b})^2
(k1)2a2+k(k1)ab+k24b2=k2a2+k(k2)ab+(k21)2b2(k-1)^2|\vec{a}|^2 + k(k-1)\vec{a}\cdot\vec{b} + \frac{k^2}{4}|\vec{b}|^2 = k^2|\vec{a}|^2 + k(k-2)\vec{a}\cdot\vec{b} + (\frac{k}{2}-1)^2|\vec{b}|^2
(k1)2+k(k1)12+k244=k2+k(k2)12+(k21)24(k-1)^2 + k(k-1)\frac{1}{2} + \frac{k^2}{4}4 = k^2 + k(k-2)\frac{1}{2} + (\frac{k}{2}-1)^24
k22k+1+12k212k+k2=k2+12k2k+4(k24k+1)k^2 - 2k + 1 + \frac{1}{2}k^2 - \frac{1}{2}k + k^2 = k^2 + \frac{1}{2}k^2 - k + 4(\frac{k^2}{4} - k + 1)
52k252k+1=52k25k+4\frac{5}{2}k^2 - \frac{5}{2}k + 1 = \frac{5}{2}k^2 - 5k + 4
52k=3\frac{5}{2}k = 3
k=65k = \frac{6}{5}
AQ=(651)a+6/52b=15a+35b\overrightarrow{AQ} = (\frac{6}{5}-1)\vec{a} + \frac{6/5}{2}\vec{b} = \frac{1}{5}\vec{a} + \frac{3}{5}\vec{b}
AQ2=(15a+35b)2=125a2+625ab+925b2=125+62512+9254=125+325+3625=4025=85|\overrightarrow{AQ}|^2 = (\frac{1}{5}\vec{a} + \frac{3}{5}\vec{b})^2 = \frac{1}{25}|\vec{a}|^2 + \frac{6}{25}\vec{a}\cdot\vec{b} + \frac{9}{25}|\vec{b}|^2 = \frac{1}{25} + \frac{6}{25}\cdot\frac{1}{2} + \frac{9}{25}\cdot 4 = \frac{1}{25} + \frac{3}{25} + \frac{36}{25} = \frac{40}{25} = \frac{8}{5}
AQ=85=4025=2105=2105=41010|\overrightarrow{AQ}| = \sqrt{\frac{8}{5}} = \sqrt{\frac{40}{25}} = \frac{2\sqrt{10}}{5} = \frac{2\sqrt{10}}{5} = \frac{4\sqrt{10}}{10}

3. 最終的な答え

(1) 12\frac{1}{2}
(2) 41010\frac{4\sqrt{10}}{10}

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