広義積分 $\int_{0}^{1} \frac{1}{x^{0.991}} dx$ が存在するかどうかを判定し、存在する場合はその値を求める問題です。

解析学広義積分積分極限
2025/6/8

1. 問題の内容

広義積分 011x0.991dx\int_{0}^{1} \frac{1}{x^{0.991}} dx が存在するかどうかを判定し、存在する場合はその値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、被積分関数 1x0.991\frac{1}{x^{0.991}} は、x=0x=0 で定義されていません。したがって、この積分は広義積分として扱う必要があります。
広義積分の定義に従い、次のように計算します。
011x0.991dx=limϵ0+ϵ11x0.991dx\int_{0}^{1} \frac{1}{x^{0.991}} dx = \lim_{\epsilon \to 0+} \int_{\epsilon}^{1} \frac{1}{x^{0.991}} dx
ここで、積分 ϵ11x0.991dx\int_{\epsilon}^{1} \frac{1}{x^{0.991}} dx を計算します。
ϵ1x0.991dx=[x0.991+10.991+1]ϵ1=[x0.0090.009]ϵ1=10.0090.009ϵ0.0090.009=10.009ϵ0.0090.009\int_{\epsilon}^{1} x^{-0.991} dx = \left[ \frac{x^{-0.991+1}}{-0.991+1} \right]_{\epsilon}^{1} = \left[ \frac{x^{0.009}}{0.009} \right]_{\epsilon}^{1} = \frac{1^{0.009}}{0.009} - \frac{\epsilon^{0.009}}{0.009} = \frac{1}{0.009} - \frac{\epsilon^{0.009}}{0.009}
次に、ϵ0+\epsilon \to 0+ の極限を計算します。
limϵ0+(10.009ϵ0.0090.009)=10.00900.009=10.009=10009\lim_{\epsilon \to 0+} \left( \frac{1}{0.009} - \frac{\epsilon^{0.009}}{0.009} \right) = \frac{1}{0.009} - \frac{0}{0.009} = \frac{1}{0.009} = \frac{1000}{9}
したがって、広義積分は存在し、その値は 10009\frac{1000}{9} です。

3. 最終的な答え

存在し、値は 10009\frac{1000}{9} です。

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