この命題は直接証明することも可能ですが、ここでは対偶を利用して証明します。
元の命題の対偶は、「xもyも3の倍数でないならば、xyは3の倍数でない」となります。この対偶が真であることを示します。 xとyが3の倍数でないとき、xとyはそれぞれ次のように表せます。 x=3m+1 または x=3m+2 (mは整数) y=3n+1 または y=3n+2 (nは整数) ここで、xとyの組み合わせをすべて考え、xyが3の倍数でないことを示します。 (1) x=3m+1 かつ y=3n+1 のとき xy=(3m+1)(3n+1)=9mn+3m+3n+1=3(3mn+m+n)+1 これは3の倍数ではありません。
(2) x=3m+1 かつ y=3n+2 のとき xy=(3m+1)(3n+2)=9mn+6m+3n+2=3(3mn+2m+n)+2 これは3の倍数ではありません。
(3) x=3m+2 かつ y=3n+1 のとき xy=(3m+2)(3n+1)=9mn+3m+6n+2=3(3mn+m+2n)+2 これは3の倍数ではありません。
(4) x=3m+2 かつ y=3n+2 のとき xy=(3m+2)(3n+2)=9mn+6m+6n+4=9mn+6m+6n+3+1=3(3mn+2m+2n+1)+1 これは3の倍数ではありません。
したがって、xもyも3の倍数でないとき、xyは3の倍数ではありません。これは対偶が真であることを示しています。対偶が真であるとき、元の命題も真です。