1から順に並べた自然数を、第$n$群が$2^{n-1}$個の数を含むように分ける。 (1) 第$n$群の最初の数を$n$で表せ。 (2) 第$n$群に含まれる数の総和を求めよ。 (3) 3000は第何群の何番目にあるか。

数論数列等比数列等差数列群数列
2025/8/3

1. 問題の内容

1から順に並べた自然数を、第nn群が2n12^{n-1}個の数を含むように分ける。
(1) 第nn群の最初の数をnnで表せ。
(2) 第nn群に含まれる数の総和を求めよ。
(3) 3000は第何群の何番目にあるか。

2. 解き方の手順

(1) 第nn群の最初の数を求める。第n1n-1群までの項数の和を求め、それに1を足すと、第nn群の最初の数になる。
kk群の項数は2k12^{k-1}なので、第n1n-1群までの項数の和は、初項1、公比2の等比数列の和で表される。
\sum_{k=1}^{n-1} 2^{k-1} = \frac{1(2^{n-1}-1)}{2-1} = 2^{n-1}-1
よって、第nn群の最初の数は2n11+1=2n12^{n-1}-1 + 1 = 2^{n-1}となる。
(2) 第nn群に含まれる数の総和を求める。第nn群は、2n12^{n-1}から始まり、2n12^{n-1}個の数を含む。
したがって、第nn群の最後の数は、2n1+2n11=2n12^{n-1} + 2^{n-1} - 1 = 2^n - 1である。
nn群の総和は、初項2n12^{n-1}、末項2n12^n - 1、項数2n12^{n-1}の等差数列の和で求められる。
S_n = \frac{2^{n-1}}{2} (2^{n-1} + 2^n - 1) = 2^{n-2} (3 \cdot 2^{n-1} - 1) = 3 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}
(3) 3000が第何群の何番目にあるかを求める。
まず、第nn群までの項数の和を考える。
\sum_{k=1}^{n} 2^{k-1} = \frac{1(2^{n}-1)}{2-1} = 2^{n}-1
2n130002^n - 1 \ge 3000となる最小のnnを求める。
2n30012^n \ge 3001
211=20482^{11} = 2048, 212=40962^{12} = 4096なので、n=12n=12
したがって、3000は第12群にある。
第11群までの項数の和は2111=20481=20472^{11}-1 = 2048-1 = 2047なので、3000は第12群の30002047=9533000 - 2047 = 953番目にある。

3. 最終的な答え

(1) 第nn群の最初の数: 2n12^{n-1}
(2) 第nn群に含まれる数の総和: 322n32n23 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}
(3) 3000は第12群の953番目

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