$3n + 16$ と $4n + 18$ の最大公約数が 5 となるような、50以下の自然数 $n$ をすべて求めよ。

数論最大公約数ユークリッドの互除法整数の性質
2025/8/2

1. 問題の内容

3n+163n + 164n+184n + 18 の最大公約数が 5 となるような、50以下の自然数 nn をすべて求めよ。

2. 解き方の手順

ユークリッドの互除法を用いて、3n+163n+164n+184n+18 の最大公約数を求める。
4n+18=1(3n+16)+(n+2)4n+18 = 1(3n+16) + (n+2)
3n+16=3(n+2)+103n+16 = 3(n+2) + 10
したがって、3n+163n+164n+184n+18 の最大公約数は、n+2n+2 と 10 の最大公約数と等しい。これが 5 であるためには、n+2n+2 が 5 の倍数であり、かつ 10 の倍数ではない必要がある。
n+2=5kn+2 = 5k と表せる。ここで kk は整数。
n=5k2n = 5k - 2
n50n \le 50 より、 5k2505k - 2 \le 50
5k525k \le 52
k10.4k \le 10.4
kk は整数なので、k10k \le 10 である。
n+2n+2 と 10 の最大公約数が 5 であるためには、n+2n+2 は 10 の倍数であってはならない。
つまり、5k5k が 10 の倍数であってはならないので、kk は偶数であってはならない。
よって、kk は奇数で 1k101 \le k \le 10 であるから、k=1,3,5,7,9k = 1, 3, 5, 7, 9 である。
n=5k2n = 5k - 2 にそれぞれ代入すると、
k=1k=1 のとき、n=5(1)2=3n = 5(1)-2 = 3
k=3k=3 のとき、n=5(3)2=13n = 5(3)-2 = 13
k=5k=5 のとき、n=5(5)2=23n = 5(5)-2 = 23
k=7k=7 のとき、n=5(7)2=33n = 5(7)-2 = 33
k=9k=9 のとき、n=5(9)2=43n = 5(9)-2 = 43

3. 最終的な答え

n=3,13,23,33,43n = 3, 13, 23, 33, 43

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