与えられた関数 $f(x)$ を $x^n$ の形に変形し、定理 7.3 (おそらく $x^n$ の微分公式) を用いて微分する問題です。以下の4つの関数について計算を行います。 (1) $f(x) = x^2 x^5$ (2) $f(x) = \frac{1}{x^2}$ (3) $f(x) = x^2 \sqrt{x}$ (4) $f(x) = \frac{1}{\sqrt{x}}$

解析学微分関数の微分べき乗の微分微分公式
2025/6/9

1. 問題の内容

与えられた関数 f(x)f(x)xnx^n の形に変形し、定理 7.3 (おそらく xnx^n の微分公式) を用いて微分する問題です。以下の4つの関数について計算を行います。
(1) f(x)=x2x5f(x) = x^2 x^5
(2) f(x)=1x2f(x) = \frac{1}{x^2}
(3) f(x)=x2xf(x) = x^2 \sqrt{x}
(4) f(x)=1xf(x) = \frac{1}{\sqrt{x}}

2. 解き方の手順

定理 7.3 は xnx^n の微分公式、つまり ddxxn=nxn1\frac{d}{dx} x^n = nx^{n-1} であると仮定します。
(1) f(x)=x2x5f(x) = x^2 x^5 の場合:
まず、x2x5=x2+5=x7x^2 x^5 = x^{2+5} = x^7 と変形します。
次に、微分を行います。
ddxx7=7x71=7x6\frac{d}{dx} x^7 = 7x^{7-1} = 7x^6
(2) f(x)=1x2f(x) = \frac{1}{x^2} の場合:
まず、1x2=x2\frac{1}{x^2} = x^{-2} と変形します。
次に、微分を行います。
ddxx2=2x21=2x3=2x3\frac{d}{dx} x^{-2} = -2x^{-2-1} = -2x^{-3} = -\frac{2}{x^3}
(3) f(x)=x2xf(x) = x^2 \sqrt{x} の場合:
まず、x=x12\sqrt{x} = x^{\frac{1}{2}} であるから、x2x=x2x12=x2+12=x52x^2 \sqrt{x} = x^2 x^{\frac{1}{2}} = x^{2+\frac{1}{2}} = x^{\frac{5}{2}} と変形します。
次に、微分を行います。
ddxx52=52x521=52x32\frac{d}{dx} x^{\frac{5}{2}} = \frac{5}{2} x^{\frac{5}{2}-1} = \frac{5}{2} x^{\frac{3}{2}}
(4) f(x)=1xf(x) = \frac{1}{\sqrt{x}} の場合:
まず、1x=1x12=x12\frac{1}{\sqrt{x}} = \frac{1}{x^{\frac{1}{2}}} = x^{-\frac{1}{2}} と変形します。
次に、微分を行います。
ddxx12=12x121=12x32=12x32=12xx\frac{d}{dx} x^{-\frac{1}{2}} = -\frac{1}{2} x^{-\frac{1}{2}-1} = -\frac{1}{2} x^{-\frac{3}{2}} = -\frac{1}{2x^{\frac{3}{2}}} = -\frac{1}{2x\sqrt{x}}

3. 最終的な答え

(1) f(x)=7x6f'(x) = 7x^6
(2) f(x)=2x3f'(x) = -\frac{2}{x^3}
(3) f(x)=52x32f'(x) = \frac{5}{2}x^{\frac{3}{2}}
(4) f(x)=12xxf'(x) = -\frac{1}{2x\sqrt{x}}

「解析学」の関連問題

$x$ の4次の項($R_4$)を $\theta$ ($0 < \theta < 1$) を用いて、剰余項として表しなさい。$R_4 = \frac{f^{(4)}(\theta x)}{4!}x^...

テイラー展開剰余項微分
2025/6/9

関数 $f(x) = e^{-\frac{x}{3}}$ について、剰余項を含んだマクローリン展開の式 $f(x) = \sum_{k=0}^{n-1} \frac{f^{(k)}(0)}{k!} x...

マクローリン展開指数関数導関数
2025/6/9

$\theta$ の範囲が $0 \le \theta \le \pi$ で定義された関数 $f(\theta) = 2\sin\theta \cos^3\theta - 2\sin\theta \c...

三角関数最大・最小三角関数の合成微分を使わない最大最小
2025/6/9

$y = 3\sin^2 x - 2\sqrt{3}\sin x \cos x + \cos^2 x - 6\sin x + 2\sqrt{3}\cos x$ ($0 \le x \le \pi$) ...

三角関数最大値最小値合成関数
2025/6/9

曲線 $y = x^3 - 3x^2 + x$ と直線 $y = -x$ で囲まれた2つの部分の面積の和 $S$ を求めよ。

積分面積曲線定積分
2025/6/9

与えられた式 $ \frac{1}{1-\sin\theta} + \frac{1}{1+\sin\theta} $ を簡略化します。

三角関数簡略化恒等式secant
2025/6/9

$a$ を定数とするとき、関数 $y = \frac{1}{2}x^3 - \frac{15}{4}x^2 + 8x + 5$ のグラフと直線 $y = 2x + a$ が異なる3つの共有点を持ち、そ...

微分3次関数グラフ共有点不等式
2025/6/9

以下の3つの重積分の値を求める問題です。広義積分として考える必要があるものも含まれています。 (1) $\iint_D \frac{1}{\sqrt{y-x}} dxdy$, $D: 0 \...

重積分広義積分変数変換極座標変換
2025/6/9

次の極限を求める問題です。 $\lim_{x \to 4} \frac{1}{(x-4)^2}$

極限関数の極限発散
2025/6/9

与えられた2つの放物線で囲まれた領域の面積 $S$ を求める問題です。2つの問題があります。 問題1:$y = x^2 - 4$ と $y = -x^2 + 4$ で囲まれた面積 問題2:$y = x...

積分面積放物線
2025/6/9