(1) ギ酸ナトリウム水溶液の場合:
ギ酸ナトリウムは弱酸であるギ酸の塩であるため、加水分解を起こし、水溶液は塩基性になります。
まず、ギ酸ナトリウムの加水分解定数Khを求めます。 Kh=KaKw=10−3.7510−14=10−10.25 ギ酸ナトリウムの濃度をCとすると、加水分解による水酸化物イオン濃度[OH−]は近似的に以下の式で求められます。 [OH−]=Kh×C=10−10.25×0.0200=2×10−12.25=2×10−6.125≈1.414×10−6.125≈1.118×10−6 次に、pOHを計算します。
pOH=−log10[OH−]=−log10(1.118×10−6)≈5.95 最後に、pHを計算します。
pH=14−pOH=14−5.95=8.05 (2) 塩化アンモニウム水溶液の場合:
塩化アンモニウムは弱塩基であるアンモニアの塩であるため、加水分解を起こし、水溶液は酸性になります。
まず、塩化アンモニウムの加水分解定数Khを求めます。 Kh=KbKw=10−4.7110−14=10−9.29 塩化アンモニウムの濃度をCとすると、加水分解による水素イオン濃度[H+]は近似的に以下の式で求められます。 [H+]=Kh×C=10−9.29×0.0500=5×10−11.29=5×10−5.645≈2.236×10−5.645≈1.493×10−5 次に、pHを計算します。
pH=−log10[H+]=−log10(1.493×10−5)≈5.83