$100 ml$ の $^{131}I_2$ 水溶液を、$50 ml$ の有機溶媒で1回抽出する。抽出率を90%以上にするために必要な最小の分配比を求める問題です。ここで、分配比は(有機相中のヨウ素の濃度)/(水相中のヨウ素の濃度)で定義されています。

応用数学分配比抽出率不等式
2025/6/14

1. 問題の内容

100ml100 ml131I2^{131}I_2 水溶液を、50ml50 ml の有機溶媒で1回抽出する。抽出率を90%以上にするために必要な最小の分配比を求める問題です。ここで、分配比は(有機相中のヨウ素の濃度)/(水相中のヨウ素の濃度)で定義されています。

2. 解き方の手順

まず、抽出率の定義から考えます。抽出率を EE、分配比を KK、水相の体積を VaqV_{aq}、有機相の体積を VorgV_{org} とすると、抽出率は次のように表されます。
E=KVorgKVorg+VaqE = \frac{K V_{org}}{K V_{org} + V_{aq}}
問題文より、E0.9E \geq 0.9Vaq=100mlV_{aq} = 100 mlVorg=50mlV_{org} = 50 ml です。これらの値を上記の式に代入し、KK について解きます。
0.950K50K+1000.9 \leq \frac{50K}{50K + 100}
両辺に (50K+100)(50K + 100) をかけると、
0.9(50K+100)50K0.9 (50K + 100) \leq 50K
45K+9050K45K + 90 \leq 50K
905K90 \leq 5K
K905K \geq \frac{90}{5}
K18K \geq 18
したがって、分配比の最小値は18です。

3. 最終的な答え

18

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