この数列は、分母が順に1, 2, 3, ...と増えていき、それぞれの分母に対して分子が1, 3, 5, 7, ...と2ずつ増えていく数列です。
(ア) 85 は第何項か。 まず、分母が8である項を考えます。分母が8である項は、81,83,85,87,… となります。このうち、85は、分母が8である項の中で3番目の項です。 分母がnである項の数はn個なので、分母が7までの項の総数は 1+2+3+4+5+6+7=27×8=28個です。 したがって、85は、28 + 3 = 31番目の項です。 (イ) この数列の第800項を求めよ。
第800項の分母を考えます。
分母がnである項の総和は2n(n+1)なので、2n(n+1)≥800を満たす最小の整数nを求めます。 n(n+1)≥1600となるnを考えると、n=39のとき、39×40=1560となり、n=40のとき、40×41=1640となります。 したがって、分母が40である項まで並べると、項の数は240×41=820となります。 つまり、第800項の分母は40より小さいことがわかります。
2n(n+1)<800となる最大のnを求めると、n=39です。このとき、項の数は239×40=780となります。 したがって、第800項は分母が40である項の中で、20番目の項です。
分母が40である項は、401,403,405,…と並びます。 このとき、第k項は402k−1と表せるので、分母が40である項の中で20番目の項は、402×20−1=4039となります。 (ウ) この数列の初項から第800項までの和を求めよ。
分母が1から39までの項の和と、分母が40である項のうち最初の20項の和を計算します。
k1+k3+k5+⋯+k2k−1=k1∑i=1k(2i−1)=k1(2∑i=1ki−∑i=1k1)=k1(22k(k+1)−k)=k1(k(k+1)−k)=k1(k2)=kとなります。 したがって、分母が1から39までの項の和は、∑k=139k=239×40=780となります。 分母が40である項のうち最初の20項の和は、
∑i=120402i−1=401∑i=120(2i−1)=401(2∑i=120i−∑i=1201)=401(2220×21−20)=401(20×21−20)=401(20×20)=40400=10となります。 したがって、初項から第800項までの和は、780 + 10 = 790となります。
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