一辺の長さが3の正四面体ABCDにおいて、辺CDを1:2に分ける点をEとする。点Dから平面EABに下ろした垂線をDHとする。 (1) 正四面体ABCDの体積Vを求める。 (2) 三角形EABの面積Sを求める。 (3) 線分DHの長さを求める。

幾何学空間図形正四面体体積三角形の面積余弦定理ヘロンの公式垂線の長さ
2025/3/28

1. 問題の内容

一辺の長さが3の正四面体ABCDにおいて、辺CDを1:2に分ける点をEとする。点Dから平面EABに下ろした垂線をDHとする。
(1) 正四面体ABCDの体積Vを求める。
(2) 三角形EABの面積Sを求める。
(3) 線分DHの長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 正四面体ABCDの体積V
正四面体の体積の公式を使う。一辺の長さをaaとすると、V=212a3V = \frac{\sqrt{2}}{12}a^3である。
a=3a = 3なので、
V=212×33=212×27=924V = \frac{\sqrt{2}}{12} \times 3^3 = \frac{\sqrt{2}}{12} \times 27 = \frac{9\sqrt{2}}{4}
(2) 三角形EABの面積S
まず、AEとBEの長さを求める。三角形AEDにおいて、AEの長さを求める。余弦定理より、
AE2=AD2+DE22×AD×DE×cos(π3)AE^2 = AD^2 + DE^2 - 2 \times AD \times DE \times \cos(\frac{\pi}{3})
AE2=32+122×3×1×12AE^2 = 3^2 + 1^2 - 2 \times 3 \times 1 \times \frac{1}{2}
AE2=9+13=7AE^2 = 9 + 1 - 3 = 7
AE=7AE = \sqrt{7}
同様に、三角形BECにおいて、BEの長さを求める。余弦定理より、
BE2=BC2+CE22×BC×CE×cos(π3)BE^2 = BC^2 + CE^2 - 2 \times BC \times CE \times \cos(\frac{\pi}{3})
BE2=32+222×3×2×12BE^2 = 3^2 + 2^2 - 2 \times 3 \times 2 \times \frac{1}{2}
BE2=9+46=7BE^2 = 9 + 4 - 6 = 7
BE=7BE = \sqrt{7}
したがって、三角形EABは二等辺三角形である。次に、ヘロンの公式を用いる。a=3,b=7,c=7a=3, b=\sqrt{7}, c=\sqrt{7}なので、s=3+7+72=3+272s = \frac{3 + \sqrt{7} + \sqrt{7}}{2} = \frac{3 + 2\sqrt{7}}{2}
S=s(sa)(sb)(sc)=3+272(3+2723)(3+2727)(3+2727)S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{\frac{3+2\sqrt{7}}{2}(\frac{3+2\sqrt{7}}{2}-3)(\frac{3+2\sqrt{7}}{2}-\sqrt{7})(\frac{3+2\sqrt{7}}{2}-\sqrt{7})}
S=3+272(3+272)(32)(32)S = \sqrt{\frac{3+2\sqrt{7}}{2}(\frac{-3+2\sqrt{7}}{2})(\frac{3}{2})(\frac{3}{2})}
S=34(27+3)(273)=34289=3419S = \frac{3}{4}\sqrt{(2\sqrt{7}+3)(2\sqrt{7}-3)} = \frac{3}{4}\sqrt{28-9} = \frac{3}{4}\sqrt{19}
(3) 線分DHの長さ
正四面体ABCDの体積Vは、V=13×S×DHV = \frac{1}{3} \times S \times DHで表せる。
924=13×3194×DH\frac{9\sqrt{2}}{4} = \frac{1}{3} \times \frac{3\sqrt{19}}{4} \times DH
DH=923319=9219=93819DH = \frac{9\sqrt{2}}{\frac{3}{3}\sqrt{19}} = \frac{9\sqrt{2}}{\sqrt{19}} = \frac{9\sqrt{38}}{19}

3. 最終的な答え

(1) 正四面体ABCDの体積V: 924\frac{9\sqrt{2}}{4}
(2) 三角形EABの面積S: 3194\frac{3\sqrt{19}}{4}
(3) 線分DHの長さ: 93819\frac{9\sqrt{38}}{19}

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