三角形ABCにおいて、$AB=5$, $AC=7$, $\angle BAC = 60^\circ$である。 (1) 三角形ABCの外接円の半径$R$を求めよ。 (2) $\angle BAC$の二等分線と辺BCの交点をD, 三角形ABCの外接円の中心をOとする。 (i) 線分BDの長さを求めよ。 (ii) 線分ODの長さを求めよ。

幾何学三角形外接円余弦定理正弦定理角の二等分線の定理
2025/3/28
はい、承知いたしました。問題文を読み解き、順番に回答します。

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、AB=5AB=5, AC=7AC=7, BAC=60\angle BAC = 60^\circである。
(1) 三角形ABCの外接円の半径RRを求めよ。
(2) BAC\angle BACの二等分線と辺BCの交点をD, 三角形ABCの外接円の中心をOとする。
(i) 線分BDの長さを求めよ。
(ii) 線分ODの長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 外接円の半径Rを求める。
まず、余弦定理を用いて辺BCの長さを求める。
BC2=AB2+AC22ABACcosBACBC^2 = AB^2 + AC^2 - 2 \cdot AB \cdot AC \cdot \cos{\angle BAC}
BC2=52+72257cos60BC^2 = 5^2 + 7^2 - 2 \cdot 5 \cdot 7 \cdot \cos{60^\circ}
BC2=25+4925712BC^2 = 25 + 49 - 2 \cdot 5 \cdot 7 \cdot \frac{1}{2}
BC2=7435=39BC^2 = 74 - 35 = 39
BC=39BC = \sqrt{39}
次に、正弦定理を用いて外接円の半径Rを求める。
BCsinBAC=2R\frac{BC}{\sin{\angle BAC}} = 2R
39sin60=2R\frac{\sqrt{39}}{\sin{60^\circ}} = 2R
3932=2R\frac{\sqrt{39}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = 2R
2393=2R\frac{2\sqrt{39}}{\sqrt{3}} = 2R
R=393=393=13R = \frac{\sqrt{39}}{\sqrt{3}} = \sqrt{\frac{39}{3}} = \sqrt{13}
(2) (i) 線分BDの長さを求める。
角の二等分線の定理より、BD:DC=AB:AC=5:7BD:DC = AB:AC = 5:7
よって、BD=ABAB+ACBC=55+739=51239BD = \frac{AB}{AB+AC} BC = \frac{5}{5+7} \sqrt{39} = \frac{5}{12} \sqrt{39}
(2) (ii) 線分ODの長さを求める。
Oは外心であり、OA=OB=OC=R=13OA = OB = OC = R = \sqrt{13}である。
BAD=CAD=30\angle BAD = \angle CAD = 30^\circである。
また、弧BCに対する円周角BAC=60\angle BAC = 60^\circなので、中心角BOC=2BAC=120\angle BOC = 2\angle BAC = 120^\circである。
OBD\triangle OBDにおいて、余弦定理を用いる。
OD2=OB2+BD22OBBDcosOBDOD^2 = OB^2 + BD^2 - 2 OB \cdot BD \cos{\angle OBD}
OBC=12(180120)=30\angle OBC = \frac{1}{2} (180^\circ - 120^\circ) = 30^\circ.
DBC=ABC\angle DBC = \angle ABC. 余弦定理より、cosB=52+397225sqrt(39)=510sqrt(39)=1239cos B = \frac{5^2 + 39 - 7^2}{2*5*sqrt(39)} = \frac{-5}{10 sqrt(39)} = \frac{-1}{2\sqrt{39}}
OBD=OBC+CBD\angle OBD = \angle OBC + \angle CBD. CBD\angle CBD is not 3030^\circ.
三角形OBCは二等辺三角形なので、OからBCに垂線を下ろすと、BCの中点になる。
BOD=BOC/2=60\angle BOD = \angle BOC / 2 = 60^\circ.
ODの中点をMとすると、OD⊥BC.
線分ODを求める別の方法を考えます。
BAD=30\angle BAD = 30^\circ
線分CDの長さはCD=BCBD=3951239=71239CD = BC - BD = \sqrt{39} - \frac{5}{12}\sqrt{39} = \frac{7}{12}\sqrt{39}
BOC=120\angle BOC = 120^\circ, OBC=OCB=30\angle OBC = \angle OCB = 30^\circ
OBC\triangle OBCにおいて、OからBCに垂線を下ろすと、BCの中点になる。その垂線の足をMとする。BM=MC=392BM = MC = \frac{\sqrt{39}}{2}.
OM=OBcos30=1332=392OM = OB \cos 30^\circ = \sqrt{13} \frac{\sqrt{3}}{2} = \frac{\sqrt{39}}{2}.
MD=BMBD=39251239=11239MD = BM - BD = \frac{\sqrt{39}}{2} - \frac{5}{12}\sqrt{39} = \frac{1}{12}\sqrt{39}
OD=OM2+MD2=(392)2+(3912)2=394+39144=394(1+136)=3943736=392376=144312OD = \sqrt{OM^2 + MD^2} = \sqrt{(\frac{\sqrt{39}}{2})^2 + (\frac{\sqrt{39}}{12})^2} = \sqrt{\frac{39}{4} + \frac{39}{144}} = \sqrt{\frac{39}{4} (1 + \frac{1}{36})} = \sqrt{\frac{39}{4} \cdot \frac{37}{36}} = \frac{\sqrt{39}}{2} \cdot \frac{\sqrt{37}}{6} = \frac{\sqrt{1443}}{12}

3. 最終的な答え

(1) R=13R = \sqrt{13}
(2) (i) BD=53912BD = \frac{5\sqrt{39}}{12}
(2) (ii) OD=144312OD = \frac{\sqrt{1443}}{12}

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