斜面A上に置かれた質量mの質点Bに関する問題です。斜面Aは水平面と角度$\theta$をなしています。摩擦は無視でき、重力は鉛直下方に作用し、その加速度は$g$です。 (a) 斜面Aが加速度$\alpha$で右側に運動しているとき、質点Bが感じる斜面上の加速度$\alpha'$と斜面からの抗力$N$を求めます。 (b) 斜面Aが加速度$\alpha$で左側に運動しているとき、質点Bが斜面から離れて運動する$\alpha$の条件を求めます。
2025/6/20
1. 問題の内容
斜面A上に置かれた質量mの質点Bに関する問題です。斜面Aは水平面と角度をなしています。摩擦は無視でき、重力は鉛直下方に作用し、その加速度はです。
(a) 斜面Aが加速度で右側に運動しているとき、質点Bが感じる斜面上の加速度と斜面からの抗力を求めます。
(b) 斜面Aが加速度で左側に運動しているとき、質点Bが斜面から離れて運動するの条件を求めます。
2. 解き方の手順
(a) 斜面Aが右向きに加速度で運動している場合、質点Bから見た非慣性系において、慣性力が左向きに作用します。質点Bに働く力は、重力、抗力、慣性力です。
斜面に平行な方向の運動方程式は
よって
斜面に垂直な方向の力の釣り合いは
よって
(b) 斜面Aが左向きに加速度で運動している場合、質点Bから見た非慣性系において、慣性力が右向きに作用します。質点Bに働く力は、重力、抗力、慣性力です。質点Bが斜面から離れる条件はとなることです。
斜面に垂直な方向の力の釣り合いは
質点Bが斜面から離れるとき、なので
よって、質点Bが斜面から離れる条件は、です。
3. 最終的な答え
(a) 質点Bが感じる斜面上の加速度
斜面からの抗力
(b) 質点Bが斜面から離れて運動する条件