$\lim_{x \to +0} x^x$ を計算する問題です。

解析学極限ロピタルの定理指数関数対数関数
2025/6/20

1. 問題の内容

limx+0xx\lim_{x \to +0} x^x を計算する問題です。

2. 解き方の手順

まず、y=xxy = x^x とおきます。両辺の自然対数をとると、
lny=ln(xx)=xlnx\ln y = \ln(x^x) = x \ln x
したがって、
limx+0lny=limx+0xlnx\lim_{x \to +0} \ln y = \lim_{x \to +0} x \ln x
limx+0xlnx\lim_{x \to +0} x \ln x0()0 \cdot (-\infty) の不定形なので、\frac{-\infty}{\infty}または00\frac{0}{0}の形に変形してロピタルの定理を適用します。
x=11xx = \frac{1}{\frac{1}{x}}と変形して、
limx+0xlnx=limx+0lnx1x\lim_{x \to +0} x \ln x = \lim_{x \to +0} \frac{\ln x}{\frac{1}{x}}
これは \frac{-\infty}{\infty} の不定形なので、ロピタルの定理を適用できます。分子と分母をそれぞれ微分すると、
limx+01x1x2=limx+0(x)=0\lim_{x \to +0} \frac{\frac{1}{x}}{-\frac{1}{x^2}} = \lim_{x \to +0} (-x) = 0
したがって、
limx+0lny=0\lim_{x \to +0} \ln y = 0
lny\ln y の極限が0であることから、yy の極限を求めるために、指数関数を適用します。
limx+0y=limx+0elny=elimx+0lny=e0=1\lim_{x \to +0} y = \lim_{x \to +0} e^{\ln y} = e^{\lim_{x \to +0} \ln y} = e^0 = 1

3. 最終的な答え

limx+0xx=1\lim_{x \to +0} x^x = 1

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