不等式 $(a^2+b^2)(c^2+d^2) \geq (ac+bd)^2$ が成り立つことを証明し、等号が成り立つ条件を求める問題です。与えられた証明の空欄を埋めます。

代数学不等式証明因数分解コーシー・シュワルツの不等式
2025/6/22

1. 問題の内容

不等式 (a2+b2)(c2+d2)(ac+bd)2(a^2+b^2)(c^2+d^2) \geq (ac+bd)^2 が成り立つことを証明し、等号が成り立つ条件を求める問題です。与えられた証明の空欄を埋めます。

2. 解き方の手順

まず、与式の左辺から右辺を引いた式を展開し、整理します。
(a2+b2)(c2+d2)(ac+bd)2=a2c2+a2d2+b2c2+b2d2(a2c2+2abcd+b2d2)=a2d22abcd+b2c2(a^2+b^2)(c^2+d^2) - (ac+bd)^2 = a^2c^2 + a^2d^2 + b^2c^2 + b^2d^2 - (a^2c^2 + 2abcd + b^2d^2) = a^2d^2 - 2abcd + b^2c^2
この式を因数分解します。
a2d22abcd+b2c2=(adbc)2a^2d^2 - 2abcd + b^2c^2 = (ad - bc)^2
したがって、
(a2+b2)(c2+d2)(ac+bd)2=(adbc)20(a^2+b^2)(c^2+d^2) - (ac+bd)^2 = (ad-bc)^2 \geq 0
よって、(a2+b2)(c2+d2)(ac+bd)2(a^2+b^2)(c^2+d^2) \geq (ac+bd)^2 が成り立ちます。
等号が成り立つのは、 (adbc)2=0(ad-bc)^2 = 0 のとき、つまり adbc=0ad-bc = 0 のときです。
この式を整理すると、ad=bcad = bc となります。
c0c \neq 0 かつ d0d \neq 0のとき、a/b=c/da/b = c/d と表現できます。
ad=bcad=bcを変形し、a/c=b/da/c = b/d という表現もできます。

3. 最終的な答え

空欄に当てはまるのは、順に
* (adbc)(ad - bc)
* ad=bcad=bc (または a/c=b/da/c = b/d、または a/b=c/da/b = c/d など同値な表現)
よって、答えは以下のようになります。
* (a2+b2)(c2+d2)(ac+bd)2=(adbc)20(a^2+b^2)(c^2+d^2) - (ac+bd)^2 = (ad - bc)^2 \geq 0
* よって、(a2+b2)(c2+d2)(ac+bd)2(a^2+b^2)(c^2+d^2) \geq (ac+bd)^2
* また、等号は ad=bcad=bc のときに成り立つ。

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