三角形ABCにおいて、以下の等式が成り立つとき、どのような形の三角形か答えよ。 (1) $a \sin A = b \sin B$ (2) $a \cos A + b \cos B = c \cos C$

幾何学三角形正弦定理余弦定理二等辺三角形直角三角形
2025/6/24

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、以下の等式が成り立つとき、どのような形の三角形か答えよ。
(1) asinA=bsinBa \sin A = b \sin B
(2) acosA+bcosB=ccosCa \cos A + b \cos B = c \cos C

2. 解き方の手順

(1) 正弦定理より、asinA=bsinB=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = 2R (Rは外接円の半径)である。
したがって、sinA=a2R\sin A = \frac{a}{2R}sinB=b2R\sin B = \frac{b}{2R}となる。
与えられた式 asinA=bsinBa \sin A = b \sin B に代入すると、
aa2R=bb2Ra \cdot \frac{a}{2R} = b \cdot \frac{b}{2R}
a2=b2a^2 = b^2
a=ba = b (a, b > 0)
したがって、a=ba=b の二等辺三角形である。
(2) 余弦定理より、cosA=b2+c2a22bc\cos A = \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc}, cosB=a2+c2b22ac\cos B = \frac{a^2 + c^2 - b^2}{2ac}, cosC=a2+b2c22ab\cos C = \frac{a^2 + b^2 - c^2}{2ab}である。
与えられた式 acosA+bcosB=ccosCa \cos A + b \cos B = c \cos C に代入すると、
ab2+c2a22bc+ba2+c2b22ac=ca2+b2c22aba \cdot \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc} + b \cdot \frac{a^2 + c^2 - b^2}{2ac} = c \cdot \frac{a^2 + b^2 - c^2}{2ab}
両辺に 2abc2abc をかけると、
a2(b2+c2a2)+b2(a2+c2b2)=c2(a2+b2c2)a^2(b^2 + c^2 - a^2) + b^2(a^2 + c^2 - b^2) = c^2(a^2 + b^2 - c^2)
a2b2+a2c2a4+a2b2+b2c2b4=a2c2+b2c2c4a^2b^2 + a^2c^2 - a^4 + a^2b^2 + b^2c^2 - b^4 = a^2c^2 + b^2c^2 - c^4
2a2b2a4b4=c42a^2b^2 - a^4 - b^4 = -c^4
c4=a4+b42a2b2c^4 = a^4 + b^4 - 2a^2b^2
c4=(a2b2)2c^4 = (a^2 - b^2)^2
c2=a2b2c^2 = |a^2 - b^2|
c2=a2b2c^2 = a^2 - b^2 または c2=b2a2c^2 = b^2 - a^2
a2=b2+c2a^2 = b^2 + c^2 または b2=a2+c2b^2 = a^2 + c^2
これは、A=90A = 90^{\circ} または B=90B = 90^{\circ} の直角三角形である。

3. 最終的な答え

(1) a=ba=b の二等辺三角形
(2) A=90A = 90^{\circ} または B=90B = 90^{\circ} の直角三角形

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