正の奇数列を、第 $n$ 区画に $(2n-1)$ 個の項が入るように区切る。このとき、以下の問いに答える。 (1) 第4区画の初項は19, 末項は31, 項数は7である。第4区画に入る数の和を求めよ。 (2) 各区画の最初の数を第5区画まで並べよ。 (3) 第$n$区画の最初の数を求めよ。 (4) 第$n$区画に含まれる項の数を求めよ。 (5) 第$n$区画に入る数の和を求めよ。

算数数列等差数列
2025/6/27

1. 問題の内容

正の奇数列を、第 nn 区画に (2n1)(2n-1) 個の項が入るように区切る。このとき、以下の問いに答える。
(1) 第4区画の初項は19, 末項は31, 項数は7である。第4区画に入る数の和を求めよ。
(2) 各区画の最初の数を第5区画まで並べよ。
(3) 第nn区画の最初の数を求めよ。
(4) 第nn区画に含まれる項の数を求めよ。
(5) 第nn区画に入る数の和を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 第4区画の和は、等差数列の和の公式で求める。初項a=19a = 19, 末項l=31l = 31, 項数n=7n = 7 より、
Sn=n(a+l)2=7(19+31)2=7×502=7×25=175S_n = \frac{n(a+l)}{2} = \frac{7(19+31)}{2} = \frac{7 \times 50}{2} = 7 \times 25 = 175
(2) 各区画の最初の数は、
第1区画:1
第2区画:3
第3区画:9
第4区画:19
第5区画:33
(3) 第nn区画の最初の数を求める。
初項1から始まる奇数列を区切っていくので、第nn区画の最初の数は、それまでの区画の項数を足し合わせたものに1を加えたものである。
kk区画の項数は 2k12k-1 なので、第nn区画の最初の数は
1+k=1n1(2k1)=1+2k=1n1kk=1n11=1+2(n1)n2(n1)=1+n(n1)(n1)=1+n2nn+1=n22n+21 + \sum_{k=1}^{n-1} (2k-1) = 1 + 2\sum_{k=1}^{n-1} k - \sum_{k=1}^{n-1} 1 = 1 + 2\frac{(n-1)n}{2} - (n-1) = 1 + n(n-1) - (n-1) = 1 + n^2 - n - n + 1 = n^2 - 2n + 2
または、写真にあるように
1+k=1n1(4k2)=1+4(n1)n22(n1)=1+2n(n1)2(n1)=1+2n22n2n+2=2n24n+31 + \sum_{k=1}^{n-1} (4k-2) = 1 + 4\frac{(n-1)n}{2} - 2(n-1) = 1 + 2n(n-1) - 2(n-1) = 1 + 2n^2 - 2n - 2n + 2 = 2n^2 - 4n + 3
どちらでも同じですが、1+k=1n1(2k1)1 + \sum_{k=1}^{n-1} (2k-1) を考える方が自然です。
なぜならば、初項1から始まる奇数列の第kk項は、2k12k-1で表され、各区画に入る項数は2n12n-1なので誤解を生みやすい表現だからです。
n=1n=1の時、122(1)+2=12+2=11^2 - 2(1) + 2 = 1-2+2 = 1
n=2n=2の時、222(2)+2=44+2=22^2 - 2(2) + 2 = 4-4+2 = 2
n=3n=3の時、322(3)+2=96+2=53^2 - 2(3) + 2 = 9-6+2 = 5
このように奇数列にならないため、
写真にある、1+k=1n1(4k2)1 + \sum_{k=1}^{n-1} (4k-2) の計算が間違っていると考えられます。
**訂正版**
正の奇数の列なので第kk区画には (2k1)(2k-1)個の項が含まれる。
よって、第nn区画の最初の項は、
1+k=1n1(2k1)=1+2k=1n1kk=1n111 + \sum_{k=1}^{n-1} (2k-1) = 1 + 2\sum_{k=1}^{n-1} k - \sum_{k=1}^{n-1} 1
=1+2(n1)n2(n1)=1+(n1)n(n1)=1+n2nn+1=n22n+2= 1 + 2 \cdot \frac{(n-1)n}{2} - (n-1) = 1 + (n-1)n - (n-1) = 1 + n^2 - n - n + 1 = n^2 - 2n + 2
(4) 第nn区画に含まれる項の数は、2n12n-1
(5) 第nn区画に入る数の和を求める。
nn区画の最初の数は n22n+2n^2 - 2n + 2 であり、第nn区画には 2n12n-1 個の項が含まれる。
公差は2の等差数列なので、末項は (n22n+2)+(2n11)×2=n22n+2+4n4=n2+2n2(n^2 - 2n + 2) + (2n-1-1) \times 2 = n^2 - 2n + 2 + 4n - 4 = n^2 + 2n - 2
等差数列の和の公式より、
Sn=(2n1)((n22n+2)+(n2+2n2))2=(2n1)(2n2)2=(2n1)n2=2n3n2S_n = \frac{(2n-1)((n^2 - 2n + 2) + (n^2 + 2n - 2))}{2} = \frac{(2n-1)(2n^2)}{2} = (2n-1)n^2 = 2n^3 - n^2

3. 最終的な答え

(1) 175
(2) 1, 3, 9, 19, 33
(3) n22n+2n^2 - 2n + 2
(4) 2n12n-1
(5) 2n3n22n^3 - n^2

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