コンクリートの圧縮強度 $f_{ck}' = 65 N/mm^2$、材料係数 $\gamma_c = 1.3$ のとき、以下の問いに答える。 1) 設計で考える応力-ひずみ関係を数式で示し、グラフを描く。 2) コンクリートのひずみが0.0005のとき、設計におけるコンクリートの応力を求める。

応用数学応力ひずみ材料力学コンクリート数式
2025/6/27

1. 問題の内容

コンクリートの圧縮強度 fck=65N/mm2f_{ck}' = 65 N/mm^2、材料係数 γc=1.3\gamma_c = 1.3 のとき、以下の問いに答える。
1) 設計で考える応力-ひずみ関係を数式で示し、グラフを描く。
2) コンクリートのひずみが0.0005のとき、設計におけるコンクリートの応力を求める。

2. 解き方の手順

1) 設計におけるコンクリートの圧縮強度 fcdf_{cd} は、材料係数を考慮して求められる。
fcd=fckγc=651.3=50N/mm2f_{cd} = \frac{f_{ck}'}{\gamma_c} = \frac{65}{1.3} = 50 N/mm^2
コンクリートの応力-ひずみ関係は、一般的に放物線と直線で近似される。
ひずみ ϵc\epsilon_c0ϵcϵc10 \leq \epsilon_c \leq \epsilon_{c1} のとき、
σc=fcd[1(1ϵcϵc1)2]\sigma_c = f_{cd} [1 - (1 - \frac{\epsilon_c}{\epsilon_{c1}})^2]
ここで、ϵc1\epsilon_{c1} はコンクリートの最大応力時のひずみで、一般的に ϵc1=0.002\epsilon_{c1} = 0.002 とされる。
ひずみ ϵc\epsilon_cϵc1<ϵcϵcu\epsilon_{c1} < \epsilon_c \leq \epsilon_{cu} のとき、
σc=fcd\sigma_c = f_{cd}
ここで、ϵcu\epsilon_{cu} はコンクリートの限界ひずみで、一般的に ϵcu=0.0035\epsilon_{cu} = 0.0035 とされる。
したがって、応力-ひずみ関係の式は以下のようになる。
σc=50[1(1ϵc0.002)2]\sigma_c = 50 [1 - (1 - \frac{\epsilon_c}{0.002})^2] (when 0ϵc0.0020 \leq \epsilon_c \leq 0.002)
σc=50\sigma_c = 50 (when 0.002<ϵc0.00350.002 < \epsilon_c \leq 0.0035)
グラフは、横軸をひずみ(ϵc\epsilon_c)、縦軸を応力(σc\sigma_c)として、上記の式に基づいて描く。
ひずみが0から0.002までは放物線、0.002から0.0035までは水平な直線となる。
2) コンクリートのひずみが ϵc=0.0005\epsilon_c = 0.0005 のとき、これは 0ϵc0.0020 \leq \epsilon_c \leq 0.002 の範囲内であるため、
σc=50[1(10.00050.002)2]=50[1(10.25)2]=50[1(0.75)2]=50[10.5625]=50×0.4375=21.875N/mm2\sigma_c = 50 [1 - (1 - \frac{0.0005}{0.002})^2] = 50 [1 - (1 - 0.25)^2] = 50 [1 - (0.75)^2] = 50 [1 - 0.5625] = 50 \times 0.4375 = 21.875 N/mm^2

3. 最終的な答え

1)
σc=50[1(1ϵc0.002)2]\sigma_c = 50 [1 - (1 - \frac{\epsilon_c}{0.002})^2] (when 0ϵc0.0020 \leq \epsilon_c \leq 0.002)
σc=50\sigma_c = 50 (when 0.002<ϵc0.00350.002 < \epsilon_c \leq 0.0035)
(グラフは省略)
2)
21.875N/mm221.875 N/mm^2

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