媒質の振動がx軸の正の向きに速さ20 m/sで伝わる振幅A mの正弦波について、以下の問いに答えます。 (1) 波長$\lambda$、振動数$f$、周期$T$を求めます。 (2) 位置x = 15 mでの変位の時間変化を表すグラフを選択肢から選びます。 (3) 任意の位置x、時刻tにおける媒質の変位y(x, t)を表す式を求めます。 (4) t = 0 sのとき、位置x = 15 mでの変位を求めます。

応用数学波動正弦波波長振動数周期変位
2025/6/27

1. 問題の内容

媒質の振動がx軸の正の向きに速さ20 m/sで伝わる振幅A mの正弦波について、以下の問いに答えます。
(1) 波長λ\lambda、振動数ff、周期TTを求めます。
(2) 位置x = 15 mでの変位の時間変化を表すグラフを選択肢から選びます。
(3) 任意の位置x、時刻tにおける媒質の変位y(x, t)を表す式を求めます。
(4) t = 0 sのとき、位置x = 15 mでの変位を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
図3より、波長λ\lambda40m40 mです。
波の速さvv, 波長λ\lambda, 振動数ffの間には
v=fλv = f\lambda
の関係があります。よって、f=vλ=2040=0.5Hzf = \frac{v}{\lambda} = \frac{20}{40} = 0.5 Hzです。
また、周期TTは振動数ffの逆数なので、T=1f=10.5=2sT = \frac{1}{f} = \frac{1}{0.5} = 2 sです。
(2)
x = 15 mの位置では、t = 0 sのとき、変位はA/2です。また、波はx軸の正の方向に進むので、時間が経つにつれて、変位はA/2から大きくなり、Aに近づきます。これらの条件を満たすグラフは④です。
(3)
正弦波の一般的な式は、
y(x,t)=Asin(kxωt+ϕ)y(x, t) = A\sin(kx - \omega t + \phi)
で表されます。ここで、k=2πλk = \frac{2\pi}{\lambda}は波数、ω=2πf\omega = 2\pi fは角振動数、ϕ\phiは初期位相です。
λ=40m\lambda = 40 mより、k=2π40=π20m1k = \frac{2\pi}{40} = \frac{\pi}{20} m^{-1}です。
f=0.5Hzf = 0.5 Hzより、ω=2π(0.5)=πrad/s\omega = 2\pi (0.5) = \pi rad/sです。
t = 0 sのとき、y(x,0)=Asin(kx+ϕ)y(x, 0) = A\sin(kx + \phi)です。図3より、x = 0 mのとき、y = 0なので、Asin(ϕ)=0A\sin(\phi) = 0となり、ϕ=0\phi = 0です。しかし、xが少し増えるとyが負になるので、phi=πphi= \pi
よって、y(x,t)=Asin(π20xπt)y(x, t) = A\sin(\frac{\pi}{20}x - \pi t)になります。
(4)
t = 0 sのとき、x = 15 mでの変位は、
y(15,0)=Asin(π20(15)π(0))=Asin(3π4)=Asin(135)=A22y(15, 0) = A\sin(\frac{\pi}{20}(15) - \pi (0)) = A\sin(\frac{3\pi}{4}) = A\sin(135^\circ) = A\frac{\sqrt{2}}{2}

3. 最終的な答え

(1) 波長: 40 m, 振動数: 0.5 Hz, 周期: 2 s
(2) ④
(3) y(x,t)=Asin(π20xπt)y(x, t) = A\sin(\frac{\pi}{20}x - \pi t)
(4) A22A\frac{\sqrt{2}}{2}

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