高さ14.7mの建物から、水平方向に速さ9.8m/sで小球を投げ出した。 (1) 小球が地面に落下するまでの時間を求める。 (2) 投げた点から落下地点までの水平距離を求める。 (3) 落下点での速度の鉛直成分を求める。 (4) 落下点での速さを求める。

応用数学力学物理自由落下等速直線運動速度水平距離
2025/6/27

1. 問題の内容

高さ14.7mの建物から、水平方向に速さ9.8m/sで小球を投げ出した。
(1) 小球が地面に落下するまでの時間を求める。
(2) 投げた点から落下地点までの水平距離を求める。
(3) 落下点での速度の鉛直成分を求める。
(4) 落下点での速さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 落下時間 tt を求める。
鉛直方向の運動は自由落下とみなせるので、落下距離 yy と時間 tt の関係は
y=12gt2y = \frac{1}{2}gt^2
で表される。ここで、g=9.8m/s2g = 9.8 m/s^2y=14.7my = 14.7 m であるから、
14.7=12×9.8×t214.7 = \frac{1}{2} \times 9.8 \times t^2
t2=14.7×29.8=3t^2 = \frac{14.7 \times 2}{9.8} = 3
t=31.73st = \sqrt{3} \approx 1.73 s
(2) 水平距離 xx を求める。
水平方向には等速直線運動をするので、水平距離 xx
x=v0tx = v_0 t
で表される。ここで、v0=9.8m/sv_0 = 9.8 m/st=3st = \sqrt{3} s であるから、
x=9.8×39.8×1.7316.95mx = 9.8 \times \sqrt{3} \approx 9.8 \times 1.73 \approx 16.95 m
(3) 落下点での速度の鉛直成分 vyv_y を求める。
鉛直方向の速度は、vy=gtv_y = gt で表されるので、
vy=9.8×39.8×1.7316.95m/sv_y = 9.8 \times \sqrt{3} \approx 9.8 \times 1.73 \approx 16.95 m/s
(4) 落下点での速さ vv を求める。
落下点での速さは、水平方向の速度 vx=v0v_x = v_0 と鉛直方向の速度 vyv_y の合成で表される。
v=vx2+vy2=9.82+(9.83)2=9.82+9.82×3=9.82×4=9.8×2=19.6m/sv = \sqrt{v_x^2 + v_y^2} = \sqrt{9.8^2 + (9.8 \sqrt{3})^2} = \sqrt{9.8^2 + 9.8^2 \times 3} = \sqrt{9.8^2 \times 4} = 9.8 \times 2 = 19.6 m/s

3. 最終的な答え

(1) 落下時間: 31.73\sqrt{3} \approx 1.73
(2) 水平距離: 9.8316.959.8\sqrt{3} \approx 16.95 メートル
(3) 鉛直成分: 9.8316.959.8\sqrt{3} \approx 16.95 m/s
(4) 落下点での速さ: 19.619.6 m/s

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