(1) 水素と酸素の物質量比を求める。
体積比が2:3なので、物質量比も2:3となる。水素の物質量を2x mol、酸素の物質量を3x molとする。
(2) 反応式を書く。
水素と酸素の反応式は以下の通り。
2H2+O2→2H2O (3) 反応後の物質量を求める。
水素が2x mol、酸素が3x molなので、反応に必要な酸素はx mol。
したがって、反応後には水素は全てなくなり、酸素が3x - x = 2x mol残る。
生成する水は2x mol。
(4) 全圧を求める。
全圧は、酸素の分圧と水の分圧の和となる。
Ptotal=PO2+PH2O まず、初期状態での全物質量を求める。
全物質量 = 2x + 3x = 5x mol
初期状態での圧力は1.0×105Paなので、状態方程式より、 1.0×105Pa×8.3L=5xmol×8.3J/(mol⋅K)×300K x=5×8.3×3001.0×105×8.3=1500105=3200mol 反応後の酸素の分圧を求める。
PO2×8.3L=2xmol×8.3J/(mol⋅K)×300K PO2=8.32x×8.3×300=2x×300=2×3200×300=40000Pa=4.0×104Pa 水の分圧を求める。
27℃での水の飽和蒸気圧は3.6×103Paなので、生成した水の物質量から考えると、 2x molの水が全て気体として存在できるかどうかを考える。
PH2O×8.3L=2xmol×8.3J/(mol⋅K)×300K PH2O=2x×300=4.0×104Pa これは飽和蒸気圧3.6×103Paよりも大きいので、水は液体として存在する。 したがって、水の分圧は3.6×103Paとなる。 全圧を求める。
Ptotal=PO2+PH2O=4.0×104Pa+3.6×103Pa=4.36×104Pa (5) 液体の水の質量を求める。
気体として存在できる水の物質量を求める。
3.6×103Pa×8.3L=nH2Omol×8.3J/(mol⋅K)×300K nH2O=8.3×3003.6×103×8.3=3003600=12mol 生成した水の物質量は2x mol = 2×3200=3400=133.3mol 液体の水の物質量は133.3 - 12 = 121.3 mol
液体の水の質量は121.3 mol * 18 g/mol = 2183.4 g = 2.18 kg