ある財の需要曲線 $P = 10 - 2X$ と供給曲線 $P = 6X$ が与えられている。この財に1単位あたり4の間接税が課された場合、税収と消費者負担と生産者負担の割合を求める。

応用数学経済学需要曲線供給曲線間接税均衡税収消費者負担生産者負担
2025/6/27

1. 問題の内容

ある財の需要曲線 P=102XP = 10 - 2X と供給曲線 P=6XP = 6X が与えられている。この財に1単位あたり4の間接税が課された場合、税収と消費者負担と生産者負担の割合を求める。

2. 解き方の手順

まず、税が課される前の均衡点を求める。需要曲線と供給曲線を連立させて解く。
102X=6X10 - 2X = 6X
8X=108X = 10
X=108=54X = \frac{10}{8} = \frac{5}{4}
P=6×54=304=152=7.5P = 6 \times \frac{5}{4} = \frac{30}{4} = \frac{15}{2} = 7.5
したがって、税が課される前の均衡点は、X=54X = \frac{5}{4}P=152P = \frac{15}{2} である。
次に、1単位あたり4の間接税が課された後の供給曲線を求める。供給者から見ると、税金分だけ受け取る価格が下がるため、供給曲線は P=6X+4P = 6X + 4 ではなく、P4=6XP-4 = 6X となる。つまり、新しい供給曲線は P=6X+4P = 6X + 4 ではなく P=6XP = 6X の代わりに P4=6XP-4=6X、つまり P=6X+4P = 6X + 4 を使う。
税が課された後の均衡点を求める。需要曲線と新しい供給曲線を連立させて解く。
102X=6X10 - 2X = 6X
10=8X10 = 8X
X=108=54X = \frac{10}{8} = \frac{5}{4}
P=6X+4P = 6X + 4
間違えました、税が課された後の均衡点を求める。
供給曲線が P=6XP=6X から P=P+4P' = P + 4 つまり、P=6X+4P = 6X + 4 に変化する。
この新しい供給曲線と需要曲線の均衡点を求める。
102X=6X+410 - 2X = 6X + 4
6=8X6 = 8X
X=68=34X = \frac{6}{8} = \frac{3}{4}
均衡価格は、需要曲線に代入すると、P=102(34)=1032=172=8.5P = 10 - 2(\frac{3}{4}) = 10 - \frac{3}{2} = \frac{17}{2} = 8.5
供給曲線に代入すると、P=6(34)+4=92+4=172=8.5P = 6(\frac{3}{4}) + 4 = \frac{9}{2} + 4 = \frac{17}{2} = 8.5
したがって、税が課された後の均衡点は、X=34X = \frac{3}{4}P=172P = \frac{17}{2} である。
税収は、税額 ×\times 取引量で求められる。税額は4、取引量は34\frac{3}{4}なので、税収は 4×34=34 \times \frac{3}{4} = 3 である。
消費者負担は、税が課される前後の価格の変化で求められる。税が課される前の価格は152\frac{15}{2}、税が課された後の価格は172\frac{17}{2}なので、消費者負担は 172152=1\frac{17}{2} - \frac{15}{2} = 1 である。
生産者負担は、税額から消費者負担を引いたもので求められる。税額は4、消費者負担は1なので、生産者負担は 41=34 - 1 = 3 である。
税負担の割合は、消費者負担 : 生産者負担 = 1:31 : 3 である。

3. 最終的な答え

この間接税による税収は 3 である。
税負担の割合は、消費者負担 : 生産者負担 = 1 : 3 である。

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