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1. 問題の内容
ある財の需要曲線と供給曲線がそれぞれ および で表される。この財に1単位当たり30の間接税が課されたとき、以下のものを求める問題です。
* 間接税による死重の損失
* 税収
* 消費者負担:生産者負担 の割合(最小の整数比で表示)
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2. 解き方の手順
まず、税金が課される前の均衡点を求めます。需要曲線と供給曲線を連立させて解きます。
よって、税金課税前の均衡点は (P, X) = (50, 100) です。
次に、1単位あたり30の間接税が課された後の供給曲線を考えます。供給者は税金を考慮して価格を設定するので、供給曲線は以下のように変化します。
新しい均衡点を求めます。需要曲線と新しい供給曲線を連立させて解きます。
税金課税後の消費者が支払う価格は70です。
生産者が手にする価格は です。
税金課税後の均衡点は (P, X) = (70, 80) です。
* 税収:
* 死重の損失:税金によって取引量が減少し、経済的な厚生が失われる部分です。これは三角形の面積として計算できます。
死重の損失
* 税負担の割合:
消費者負担の増加額 = 70 - 50 = 20
生産者負担の減少額 = 50 - 40 = 10
消費者負担:生産者負担 = 20:10 = 2:1
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