関数 $f(x)$ は区間 $\bar{I}$ で連続、区間 $I$ で微分可能であるとき、与えられた選択肢の中から正しいものを全て選択する問題です。ただし、$I=(a,b)$, $\bar{I}=[a,b]$です。

解析学微分連続単調増加単調減少導関数不等式
2025/6/27

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x) は区間 Iˉ\bar{I} で連続、区間 II で微分可能であるとき、与えられた選択肢の中から正しいものを全て選択する問題です。ただし、I=(a,b)I=(a,b), Iˉ=[a,b]\bar{I}=[a,b]です。

2. 解き方の手順

各選択肢について検討します。

1. $I$ において $f'(x) > 0$ ならば、$f(x)$ は $I$ で狭義単調増加である。

これは正しいです。f(x)>0f'(x) > 0f(x)f(x) が狭義単調増加であるための十分条件です。

2. $f(x)$ が $\bar{I}$ で狭義単調減少ならば、$I$ 上で $f'(x) < 0$ が成り立つ。

これは誤りです。f(x)f(x) が狭義単調減少であるためには、f(x)0f'(x) \leq 0 である必要があります。また、f(x)=0f'(x) = 0となる点が存在してもよいです。例えば、f(x)=x3f(x) = -x^3x=0x=0f(0)=0f'(0)=0となりますが、実数全体で狭義単調減少です。

3. $g(x) = 2x^3 - 3x^2 - 12x + 7$ は閉区間 $[-1, 2]$ において単調増加である。

g(x)=6x26x12=6(x2x2)=6(x2)(x+1)g'(x) = 6x^2 - 6x - 12 = 6(x^2 - x - 2) = 6(x-2)(x+1)
g(x)=0g'(x) = 0 となるのは、x=1,2x = -1, 2 のときです。
区間 [1,2][-1, 2] において、g(x)0g'(x) \leq 0 であるので、g(x)g(x) は単調減少です。したがって、この選択肢は誤りです。

4. $f(x)$ が $\bar{I}$ において単調増加であるための必要十分条件は、$I$ において $f'(x) \geq 0$ が成り立つことである。

これは正しいです。f(x)f(x)Iˉ\bar{I} において単調増加であるための必要十分条件は、II において f(x)0f'(x) \geq 0 が成り立つことです。

5. $f(x)$ は $I$ において $f'(x) > 0$ かつ $f(a) = 0$ ならば、$f(b) > 0$ である。

f(x)>0f'(x) > 0 より、f(x)f(x)II で狭義単調増加である。
f(a)=0f(a) = 0 なので、II 上で f(x)>0f(x) > 0 が成り立つ。したがって、bIb \in I に対して、f(b)>0f(b) > 0 となる。これは正しいです。

3. 最終的な答え

正しい選択肢は、1, 4, 5 です。

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