この積分を計算するために、部分分数分解を用います。被積分関数を次のように分解します。
(x+1)2(x+2)1=x+1A+(x+1)2B+x+2C 両辺に (x+1)2(x+2) を掛けると、 1=A(x+1)(x+2)+B(x+2)+C(x+1)2 1=A(x2+3x+2)+B(x+2)+C(x2+2x+1) 1=(A+C)x2+(3A+B+2C)x+(2A+2B+C) この式が全ての x について成り立つためには、各次数の係数が等しくなければなりません。 したがって、次の連立方程式が得られます。
3A+B+2C=0 2A+2B+C=1 最初の式から C=−A であることがわかります。これを他の式に代入すると、 3A+B−2A=0 => A+B=0 => B=−A 2A+2B−A=1 => A+2B=1 B=−AをA+2B=1に代入すると、 A−2A=1 => −A=1 => A=−1 すると B=−A=1, C=−A=1 となります。 したがって、
(x+1)2(x+2)1=x+1−1+(x+1)21+x+21 これで積分を計算できます。
∫(x+1)2(x+2)1dx=∫(x+1−1+(x+1)21+x+21)dx =−∫x+11dx+∫(x+1)21dx+∫x+21dx =−ln∣x+1∣−x+11+ln∣x+2∣+C =lnx+1x+2−x+11+C