(1) 辺OBの長さを求める。
三角形OABにおいて、AB=OB−OAなので、 ∣AB∣2=∣OB−OA∣2 ∣AB∣2=∣OB∣2−2OA⋅OB+∣OA∣2 これに問題文で与えられた値を代入すると、
52=∣OB∣2−2(10)+32 25=∣OB∣2−20+9 ∣OB∣2=25+20−9=36 よって、∣OB∣=6 (2) OIをOAとOBを用いて表す。 三角形OABの内接円の半径をrとし、各辺の長さをa, b, cとすると、面積SはS=21r(a+b+c)で表せる。 |OA| = 3, |OB| = 6, |AB| = 5なので、a = 6, b = 5, c = 3となる。
まず、三角形OABの面積を求める。OA⋅OB=∣OA∣∣OB∣cos∠AOBより、 10=3⋅6cos∠AOB cos∠AOB=1810=95 sin2∠AOB=1−cos2∠AOB=1−(95)2=1−8125=8156 sin∠AOB=956=9214 よって、三角形OABの面積は
S=21∣OA∣∣OB∣sin∠AOB=21⋅3⋅6⋅9214=214 また、S=21r(6+5+3)=21r(14)=7r 7r=214より、r=7214 OI=pOA+qOBとおくと、p+q < 1, p > 0, q > 0 OI=a+b+caOA+bOB+cOC 一般に、三角形の内接円の中心ベクトルは、各頂点からの距離を係数にした重み付き平均で与えられる。
よって、
OI=∣AB∣+∣OA∣+∣OB∣∣AB∣OA+∣OA∣OB=145OA+143OB 面積を用いて解くと
OI=a+b+caOA+bOB ∣OA∣=3,∣OB∣=6,∣AB∣=5, OI=143OB+145OA (3) HIをOAとOBを用いて表す。 OH=∣OH∣∣OA∣OA 内接円の半径はr = 7214。三角形OAIにおいて、∣AI∣=r2+(3−∣OH∣)2 HI=OI−OH=145OA+143OB−33OA