2つの直線 $x-y+3=0$ (①) と $mx-y-n=0$ (②) について、以下の2つの問題に答えます。 (1) 直線②が直線①と平行で、点 (2, -3) を通るとき、定数 $m, n$ の値を求めます。 (2) 直線②が直線①に垂直で、①と②の交点の $x$ 座標が負の値になるような定数 $n$ の値の範囲を求めます。

代数学直線傾き連立方程式平行垂直
2025/7/1

1. 問題の内容

2つの直線 xy+3=0x-y+3=0 (①) と mxyn=0mx-y-n=0 (②) について、以下の2つの問題に答えます。
(1) 直線②が直線①と平行で、点 (2, -3) を通るとき、定数 m,nm, n の値を求めます。
(2) 直線②が直線①に垂直で、①と②の交点の xx 座標が負の値になるような定数 nn の値の範囲を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
* 直線①と直線②が平行であるとき、それぞれの直線の傾きは等しくなります。
直線①の式を変形すると y=x+3y = x + 3 となり、傾きは1です。
直線②の式を変形すると y=mxny = mx - n となり、傾きは mm です。
したがって、m=1m = 1 となります。
* 直線②が点 (2, -3) を通るとき、mxyn=0mx - y - n = 0x=2,y=3,m=1x = 2, y = -3, m=1 を代入すると、
2(3)n=02 - (-3) - n = 0 となります。
これを解くと、2+3n=02 + 3 - n = 0 より、n=5n = 5 となります。
(2)
* 直線①と直線②が垂直であるとき、それぞれの直線の傾きの積は-1になります。
直線①の傾きは1であり、直線②の傾きは mm です。したがって、m×1=1m \times 1 = -1 より、m=1m = -1 となります。
このとき、直線②の式は xyn=0-x - y - n = 0 つまり x+y+n=0x + y + n = 0 となります。
* 2直線の交点の座標を求めるために、2つの直線の方程式を連立させます。
xy+3=0x - y + 3 = 0 (①)
x+y+n=0x + y + n = 0 (②)
① + ② より 2x+n+3=02x + n + 3 = 0 となり、x=n+32x = -\frac{n+3}{2} となります。
問題文より、xx 座標が負の値になる必要があるため、x<0x < 0 です。
n+32<0-\frac{n+3}{2} < 0 より、n+3>0n+3 > 0 となります。
したがって、n>3n > -3 となります。

3. 最終的な答え

(1) m=1,n=5m = 1, n = 5
(2) n>3n > -3