白球7個と赤球3個が入っている袋から、同時に3個の球を取り出すとき、含まれる白球の個数の期待値を求める問題です。

確率論・統計学期待値組み合わせ確率
2025/7/1

1. 問題の内容

白球7個と赤球3個が入っている袋から、同時に3個の球を取り出すとき、含まれる白球の個数の期待値を求める問題です。

2. 解き方の手順

白球の個数をXXとすると、XXが取りうる値は0, 1, 2, 3です。それぞれの確率を計算し、期待値を求めます。
* 3個の球の取り出し方は全部で 10C3=10×9×83×2×1=120_{10}C_3 = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 120 通りです。
* X=0X = 0 (白球が0個):赤球3個を取り出す確率は 3C310C3=1120\frac{_3C_3}{_{10}C_3} = \frac{1}{120} です。
* X=1X = 1 (白球が1個):白球1個と赤球2個を取り出す確率は 7C1×3C210C3=7×3120=21120\frac{_7C_1 \times _3C_2}{_{10}C_3} = \frac{7 \times 3}{120} = \frac{21}{120} です。
* X=2X = 2 (白球が2個):白球2個と赤球1個を取り出す確率は 7C2×3C110C3=7×62×3120=21×3120=63120\frac{_7C_2 \times _3C_1}{_{10}C_3} = \frac{\frac{7 \times 6}{2} \times 3}{120} = \frac{21 \times 3}{120} = \frac{63}{120} です。
* X=3X = 3 (白球が3個):白球3個を取り出す確率は 7C310C3=7×6×53×2×1120=35120\frac{_7C_3}{_{10}C_3} = \frac{\frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1}}{120} = \frac{35}{120} です。
期待値E(X)E(X)は、それぞれの確率に白球の個数をかけたものの和で求められます。
E(X)=0×1120+1×21120+2×63120+3×35120E(X) = 0 \times \frac{1}{120} + 1 \times \frac{21}{120} + 2 \times \frac{63}{120} + 3 \times \frac{35}{120}
E(X)=0+21+126+105120=252120=6330=2110=2.1E(X) = \frac{0 + 21 + 126 + 105}{120} = \frac{252}{120} = \frac{63}{30} = \frac{21}{10} = 2.1

3. 最終的な答え

含まれる白球の個数の期待値は 2110\frac{21}{10} または 2.1 です。

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