みかん、かき、なしの3種類の果物で10個入りの果物かごを作る問題を考えます。 (1) 3種類の果物のうち、1つも入っていないものがあっても良い場合、何通りの作り方があるか。 (2) 3種類の果物をそれぞれ最低2個は入れる場合、何通りの作り方があるか。

算数組み合わせ重複組み合わせ数え上げ非負整数解
2025/7/1

1. 問題の内容

みかん、かき、なしの3種類の果物で10個入りの果物かごを作る問題を考えます。
(1) 3種類の果物のうち、1つも入っていないものがあっても良い場合、何通りの作り方があるか。
(2) 3種類の果物をそれぞれ最低2個は入れる場合、何通りの作り方があるか。

2. 解き方の手順

(1) 1つも入っていない果物があっても良い場合
これは、みかん、かき、なしの個数をそれぞれ x,y,zx, y, z とすると、x+y+z=10x + y + z = 10 を満たす非負整数の組 (x,y,z)(x, y, z) の個数を求める問題です。これは重複組み合わせの問題で、異なる3種類のものから10個を選ぶ組み合わせの数と考えることができます。
重複組み合わせの公式を使うと、
nHr=n+r1Cr=(n+r1)!r!(n1)!_{n}H_{r} = {}_{n+r-1}C_{r} = \frac{(n+r-1)!}{r!(n-1)!}
今回の場合は、n=3n = 3, r=10r = 10 なので、
3H10=3+101C10=12C10=12!10!2!=12×112×1=66{}_{3}H_{10} = {}_{3+10-1}C_{10} = {}_{12}C_{10} = \frac{12!}{10!2!} = \frac{12 \times 11}{2 \times 1} = 66
(2) 3種類とも最低2個は入れる場合
まず、みかん、かき、なしをそれぞれ2個ずつ入れることを考えます。すると、残りの果物の個数は 10222=410 - 2 - 2 - 2 = 4 個となります。
したがって、みかん、かき、なしの追加の個数をそれぞれ x,y,zx', y', z' とすると、x+y+z=4x' + y' + z' = 4 を満たす非負整数の組 (x,y,z)(x', y', z') の個数を求める問題となります。
これも重複組み合わせの問題で、異なる3種類のものから4個を選ぶ組み合わせの数と考えることができます。
今回の場合は、n=3n = 3, r=4r = 4 なので、
3H4=3+41C4=6C4=6!4!2!=6×52×1=15{}_{3}H_{4} = {}_{3+4-1}C_{4} = {}_{6}C_{4} = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2 \times 1} = 15

3. 最終的な答え

(1) 66通り
(2) 15通り