平行四辺形ABCDにおいて、辺BCの中点をE、辺CDの中点をFとする。対角線BDとAEの交点をP、対角線BDとAFの交点をQとする。このとき、線分PQとBDの長さの比 $PQ:BD$ を求めよ。

幾何学ベクトル平行四辺形線分の比
2025/7/3

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺BCの中点をE、辺CDの中点をFとする。対角線BDとAEの交点をP、対角線BDとAFの交点をQとする。このとき、線分PQとBDの長さの比 PQ:BDPQ:BD を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、AB=b\vec{AB} = \vec{b}, AD=d\vec{AD} = \vec{d}とおく。このとき、
AE=AB+BE=b+12AD=b+12d\vec{AE} = \vec{AB} + \vec{BE} = \vec{b} + \frac{1}{2}\vec{AD} = \vec{b} + \frac{1}{2}\vec{d}
AF=AD+DF=d+12AB=12b+d\vec{AF} = \vec{AD} + \vec{DF} = \vec{d} + \frac{1}{2}\vec{AB} = \frac{1}{2}\vec{b} + \vec{d}
AP=kAE=k(b+12d)\vec{AP} = k\vec{AE} = k(\vec{b} + \frac{1}{2}\vec{d})
AP=AB+lBD=b+l(db)=(1l)b+ld\vec{AP} = \vec{AB} + l\vec{BD} = \vec{b} + l(\vec{d} - \vec{b}) = (1-l)\vec{b} + l\vec{d}
ここで、b\vec{b}d\vec{d}は一次独立なので、
k=1lk = 1 - l
12k=l\frac{1}{2}k = l
これを解くと、k=23,l=13k = \frac{2}{3}, l = \frac{1}{3}
したがって、AP=23AE\vec{AP} = \frac{2}{3}\vec{AE} かつ AP=23b+13d\vec{AP} = \frac{2}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{d}BP=13BD\vec{BP} = \frac{1}{3} \vec{BD}
同様に、AQ=sAF=s(12b+d)\vec{AQ} = s\vec{AF} = s(\frac{1}{2}\vec{b} + \vec{d})
AQ=AD+tDB=d+t(bd)=tb+(1t)d\vec{AQ} = \vec{AD} + t\vec{DB} = \vec{d} + t(\vec{b} - \vec{d}) = t\vec{b} + (1-t)\vec{d}
ここで、b\vec{b}d\vec{d}は一次独立なので、
12s=t\frac{1}{2}s = t
s=1ts = 1 - t
これを解くと、s=23,t=13s = \frac{2}{3}, t = \frac{1}{3}
したがって、AQ=23AF\vec{AQ} = \frac{2}{3}\vec{AF} かつ AQ=13b+23d\vec{AQ} = \frac{1}{3}\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{d}DQ=13DB\vec{DQ} = \frac{1}{3} \vec{DB}
PQ=AQAP=(13b+23d)(23b+13d)=13b+13d=13(db)=13BD\vec{PQ} = \vec{AQ} - \vec{AP} = (\frac{1}{3}\vec{b} + \frac{2}{3}\vec{d}) - (\frac{2}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{d}) = -\frac{1}{3}\vec{b} + \frac{1}{3}\vec{d} = \frac{1}{3}(\vec{d} - \vec{b}) = -\frac{1}{3}\vec{BD}
したがって、PQ=13BD|\vec{PQ}| = \frac{1}{3}|\vec{BD}|なので、PQ:BD=1:3PQ:BD = 1:3

3. 最終的な答え

1:31:3

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