与えられた論理式 $f = (\overline{A} + B + \overline{C} + D)(A + \overline{B} + C + \overline{D})(A + B + C + \overline{D})$ をカルノー図を用いて簡単化する。

離散数学論理回路カルノー図論理式ブール代数
2025/7/6

1. 問題の内容

与えられた論理式 f=(A+B+C+D)(A+B+C+D)(A+B+C+D)f = (\overline{A} + B + \overline{C} + D)(A + \overline{B} + C + \overline{D})(A + B + C + \overline{D}) をカルノー図を用いて簡単化する。

2. 解き方の手順

まず、ド・モルガンの法則を適用し、与えられた積の形の式を和の形に変換します。
f=(A+B+C+D)(A+B+C+D)(A+B+C+D)f = (\overline{A} + B + \overline{C} + D)(A + \overline{B} + C + \overline{D})(A + B + C + \overline{D})
それぞれの項をカルノー図にプロットします。
カルノー図は4変数(A, B, C, D)に対して16マスとなります。各マスは変数の組み合わせに対応し、それぞれの項が1となるマスをマークします。
第一項 (A+B+C+D)(\overline{A} + B + \overline{C} + D) は、 A=1,B=0,C=1,D=0A = 1, B = 0, C = 1, D = 0 を除く全てのマスで1となります。
第二項 (A+B+C+D)(A + \overline{B} + C + \overline{D}) は、 A=0,B=1,C=0,D=1A = 0, B = 1, C = 0, D = 1 を除く全てのマスで1となります。
第三項 (A+B+C+D)(A + B + C + \overline{D}) は、 A=0,B=0,C=0,D=1A = 0, B = 0, C = 0, D = 1 を除く全てのマスで1となります。
3つの項の積なので、3つの項全てが1となるマスがf=1となります。
カルノー図を簡略化するために、隣接するマスをグループ化します。隣接するマスは一つの変数の値のみが異なるマスです。
可能な限り大きなグループを作ります。グループの大きさは2のべき乗(1, 2, 4, 8, 16)である必要があります。
グループを表現する論理式を求めます。グループ内で値が変化しない変数のみが残ります。
全ての1をカバーするグループを選択します。できるだけ少ないグループでカバーするようにします。
カルノー図を使って簡単化を行う代わりに、代数的な方法で簡単化を試みます。しかし、与えられた式はそのままでは簡単化が難しいです。
積の形であるため、分配法則を適用して展開することも考えられますが、計算が複雑になります。
それぞれの項が0になる条件を考えると、
A+B+C+D=0\overline{A} + B + \overline{C} + D = 0A=1,B=0,C=1,D=0A = 1, B = 0, C = 1, D = 0 の時
A+B+C+D=0A + \overline{B} + C + \overline{D} = 0A=0,B=1,C=0,D=1A = 0, B = 1, C = 0, D = 1 の時
A+B+C+D=0A + B + C + \overline{D} = 0A=0,B=0,C=0,D=1A = 0, B = 0, C = 0, D = 1 の時
したがって、f = 0 となるのは上記3条件のいずれかが成立する時です。
この関数を簡単化する直接的な代数的手法は難しいです。カルノー図を描画して、グルーピングを行う必要がありますが、ここでは省略します。

3. 最終的な答え

正確なカルノー図による簡略化を行うことが難しいですが、現時点ではこれ以上簡単化できません。そのため、元の式を答えとします。
f=(A+B+C+D)(A+B+C+D)(A+B+C+D)f = (\overline{A} + B + \overline{C} + D)(A + \overline{B} + C + \overline{D})(A + B + C + \overline{D})

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