7個の数字0, 1, 2, 3, 4, 5, 6から異なる3個の整数を使って3桁の整数を作る。作れる整数の総数、そのうち4の倍数となる整数の数、3の倍数となる整数の数をそれぞれ求める。
2025/7/8
1. 問題の内容
7個の数字0, 1, 2, 3, 4, 5, 6から異なる3個の整数を使って3桁の整数を作る。作れる整数の総数、そのうち4の倍数となる整数の数、3の倍数となる整数の数をそれぞれ求める。
2. 解き方の手順
ア. 3桁の整数の総数を求める。
まず、百の位に使える数字は0以外の6個。十の位には、百の位で使った数字以外の6個。一の位には、百の位と十の位で使った数字以外の5個が使える。したがって、3桁の整数の総数は 通り。
イ. 4の倍数となる3桁の整数の数を求める。
3桁の整数が4の倍数となるためには、下2桁が4の倍数である必要がある。
下2桁が4の倍数となる組み合わせは、04, 08, 12, 16, 20, 24, 28, 32, 36, 40, 44, 48, 52, 56, 60, 64の16個。このうち、使用できる数字(0, 1, 2, 3, 4, 5, 6)のみを使った組み合わせは、04, 12, 16, 20, 24, 32, 36, 40, 52, 56, 60, 64の12個。
それぞれの場合について、百の位に使える数字の数を考える。
- 下2桁が04の場合、百の位には1, 2, 3, 5, 6の5個が使える。
- 下2桁が12の場合、百の位には0, 3, 4, 5, 6の5個が使える。
- 下2桁が16の場合、百の位には0, 2, 3, 4, 5の5個が使える。
- 下2桁が20の場合、百の位には1, 3, 4, 5, 6の5個が使える。
- 下2桁が24の場合、百の位には0, 1, 3, 5, 6の5個が使える。
- 下2桁が32の場合、百の位には0, 1, 4, 5, 6の5個が使える。
- 下2桁が36の場合、百の位には0, 1, 2, 4, 5の5個が使える。
- 下2桁が40の場合、百の位には1, 2, 3, 5, 6の5個が使える。
- 下2桁が52の場合、百の位には0, 1, 3, 4, 6の5個が使える。
- 下2桁が56の場合、百の位には0, 1, 2, 3, 4の5個が使える。
- 下2桁が60の場合、百の位には1, 2, 3, 4, 5の5個が使える。
- 下2桁が64の場合、百の位には0, 1, 2, 3, 5の5個が使える。
したがって、4の倍数となる3桁の整数の数は、 通り。ただし、上記には百の位に同じ数字が重複して現れている場合がある。注意深く調べると、どの組み合わせでも百の位に0が入らない場合でも5つの可能性があり、百の位に0が入る場合は0以外の4つの可能性があるので、単純に5倍するだけでは正しくない。
4の倍数となる条件は、下2桁が4の倍数であること。
下2桁の組み合わせを先に考える。
- 04, 20, 40, 60:百の位は0,4を除く5通り。 通り。
- 12, 16, 32, 36, 52, 56, 64, 24:百の位は下2桁の数を除き、0を除く4通り。通り。
合計すると、通り。
ウ. 3の倍数となる3桁の整数の数を求める。
3桁の整数が3の倍数となるためには、各位の数字の和が3の倍数である必要がある。
使える数字は0, 1, 2, 3, 4, 5, 6。
3つの数字の和が3の倍数になる組み合わせを考える。
- 和が3になる組み合わせ:0+1+2 (3!=6通り、ただし百の位が0になる場合を除き4通り)
- 和が6になる組み合わせ:0+1+5, 0+2+4, 1+2+3 (それぞれ4通り)
- 和が9になる組み合わせ:0+3+6, 0+4+5, 1+2+6, 1+3+5, 2+3+4 (それぞれ4通り,ただし0を含む場合は百の位が0にならない4通り)
- 和が12になる組み合わせ:1+5+6, 2+4+6, 3+4+5 (それぞれ6通り)
- 和が15になる組み合わせ:4+5+6 (6通り)
合計:4 + 3*4 + 3*4+2*4 + 3*6 + 6=4 + 12 + 12 + 8 +18+6=60
しかし、このやり方では場合分けが複雑になり、数え間違いが起きやすい。
3の倍数判定は各位の数字の和が3の倍数になるかどうかを考える。
まず、0,1,2,3,4,5,6 を3で割った余りで分類すると、
余り0:0,3,6
余り1:1,4
余り2:2,5
となる。
3つの数の和が3の倍数となるのは、
(1) 全て余り0
(2) 全て余り1
(3) 全て余り2
(4) 余り0, 1, 2がそれぞれ1つずつ
の場合である。
(1) 0,3,6から3つ選ぶ組み合わせは1通り。並べ方は3!=6通り。ただし、0が先頭に来る場合を除くので、6-2=4通り。
(2) 1,4から3つ選ぶ組み合わせは0通り。
(3) 2,5から3つ選ぶ組み合わせは0通り。
(4) 0,3,6から1つ、1,4から1つ、2,5から1つ選ぶ組み合わせは 3 * 2 * 2 = 12通り。並べ方は3!=6通り。ただし、0が先頭に来る場合を除く必要がある。0を含む場合、例えば 0,1,2 の並べ方は 120, 210, 102, 120, 201, 210 より 4通り。0を含まない場合は6通り。
3*2*2=12通りのうち、0を含むのは、(0,1,2),(0,1,5),(0,4,2),(0,4,5)の4通りで、残りの8通りは0を含まない。
従って、4*4+8*6=16+48=64通り。
合計すると、4+64=68通り。
3. 最終的な答え
ア: 180
イ: 52
ウ: 68