与えられた情報から三角比の値や三角形の辺の長さ、面積などを求める問題です。具体的には、 (1) $\sin\theta = \frac{2}{3}$ のときの $\cos\theta$, $\tan\theta$, $\sin(180^\circ - \theta)$, $\tan(90^\circ - \theta)$ の値を求める。 (2) $\triangle ABC$ において、$BC=3$, $\angle A=60^\circ$, $\angle C=45^\circ$ のときの $AB$ の長さと外接円の半径を求める。 (3) $\triangle ABC$ において、$AB=3$, $CA=8$, $\angle A=60^\circ$ のときの $BC$ の長さと面積を求める。 (4) $AB=5$, $AC=12$, $BC=13$ の直角三角形 $ABC$ において、頂点 $A$ から底辺 $BC$ に下ろした垂線の足を $H$ とするときの $AH$ と $BH$ の長さを求める。

幾何学三角比三角関数正弦定理余弦定理三角形面積
2025/7/8

1. 問題の内容

与えられた情報から三角比の値や三角形の辺の長さ、面積などを求める問題です。具体的には、
(1) sinθ=23\sin\theta = \frac{2}{3} のときの cosθ\cos\theta, tanθ\tan\theta, sin(180θ)\sin(180^\circ - \theta), tan(90θ)\tan(90^\circ - \theta) の値を求める。
(2) ABC\triangle ABC において、BC=3BC=3, A=60\angle A=60^\circ, C=45\angle C=45^\circ のときの ABAB の長さと外接円の半径を求める。
(3) ABC\triangle ABC において、AB=3AB=3, CA=8CA=8, A=60\angle A=60^\circ のときの BCBC の長さと面積を求める。
(4) AB=5AB=5, AC=12AC=12, BC=13BC=13 の直角三角形 ABCABC において、頂点 AA から底辺 BCBC に下ろした垂線の足を HH とするときの AHAHBHBH の長さを求める。

2. 解き方の手順

(1)
sin2θ+cos2θ=1\sin^2\theta + \cos^2\theta = 1 より、cosθ=±1sin2θ\cos\theta = \pm\sqrt{1-\sin^2\theta}0<θ<900^\circ < \theta < 90^\circ なので、cosθ>0\cos\theta > 0
cosθ=1(23)2=149=59=53\cos\theta = \sqrt{1-(\frac{2}{3})^2} = \sqrt{1-\frac{4}{9}} = \sqrt{\frac{5}{9}} = \frac{\sqrt{5}}{3}
tanθ=sinθcosθ=2353=25=255\tan\theta = \frac{\sin\theta}{\cos\theta} = \frac{\frac{2}{3}}{\frac{\sqrt{5}}{3}} = \frac{2}{\sqrt{5}} = \frac{2\sqrt{5}}{5}
sin(180θ)=sinθ=23\sin(180^\circ - \theta) = \sin\theta = \frac{2}{3}
tan(90θ)=1tanθ=52\tan(90^\circ - \theta) = \frac{1}{\tan\theta} = \frac{\sqrt{5}}{2}
(2)
正弦定理より ABsinC=BCsinA\frac{AB}{\sin C} = \frac{BC}{\sin A}
ABsin45=3sin60\frac{AB}{\sin 45^\circ} = \frac{3}{\sin 60^\circ}
AB=3sin45sin60=32232=323=363=6AB = \frac{3 \sin 45^\circ}{\sin 60^\circ} = \frac{3 \cdot \frac{\sqrt{2}}{2}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{3\sqrt{2}}{\sqrt{3}} = \frac{3\sqrt{6}}{3} = \sqrt{6}
外接円の半径 RR は、BCsinA=2R\frac{BC}{\sin A} = 2R
2R=3sin60=332=63=633=232R = \frac{3}{\sin 60^\circ} = \frac{3}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{6}{\sqrt{3}} = \frac{6\sqrt{3}}{3} = 2\sqrt{3}
R=3R = \sqrt{3}
(3)
余弦定理より BC2=AB2+CA22ABCAcosABC^2 = AB^2 + CA^2 - 2AB \cdot CA \cos A
BC2=32+82238cos60=9+644812=7324=49BC^2 = 3^2 + 8^2 - 2 \cdot 3 \cdot 8 \cos 60^\circ = 9 + 64 - 48 \cdot \frac{1}{2} = 73 - 24 = 49
BC=7BC = 7
面積 S=12ABCAsinA=1238sin60=1232=63S = \frac{1}{2} AB \cdot CA \sin A = \frac{1}{2} \cdot 3 \cdot 8 \sin 60^\circ = 12 \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} = 6\sqrt{3}
(4)
ABC\triangle ABC は直角三角形なので、面積は 12ABAC=12512=30\frac{1}{2} \cdot AB \cdot AC = \frac{1}{2} \cdot 5 \cdot 12 = 30
また、面積は 12BCAH\frac{1}{2} \cdot BC \cdot AH とも表せるので、1213AH=30\frac{1}{2} \cdot 13 \cdot AH = 30
AH=6013AH = \frac{60}{13}
ABH\triangle ABH は直角三角形なので、AB2=AH2+BH2AB^2 = AH^2 + BH^2
52=(6013)2+BH25^2 = (\frac{60}{13})^2 + BH^2
25=3600169+BH225 = \frac{3600}{169} + BH^2
BH2=253600169=42253600169=625169BH^2 = 25 - \frac{3600}{169} = \frac{4225 - 3600}{169} = \frac{625}{169}
BH=2513BH = \frac{25}{13}

3. 最終的な答え

(1) cosθ=53\cos\theta = \frac{\sqrt{5}}{3}, tanθ=255\tan\theta = \frac{2\sqrt{5}}{5}, sin(180θ)=23\sin(180^\circ - \theta) = \frac{2}{3}, tan(90θ)=52\tan(90^\circ - \theta) = \frac{\sqrt{5}}{2}
(2) AB=6AB = \sqrt{6}, 外接円の半径は 3\sqrt{3}
(3) BC=7BC = 7, 面積は 636\sqrt{3}
(4) AH=6013AH = \frac{60}{13}, BH=2513BH = \frac{25}{13}

「幾何学」の関連問題

円に内接する四角形ABCDにおいて、AB=2、BC=4、CD=3、DA=2である。 (1) 対角線ACの長さを求めよ。 (2) 四角形ABCDの面積Sを求めよ。

円に内接する四角形余弦定理面積三角比
2025/7/15

円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB=3, BC=5, CD=5, \angle B = 120^\circ$ のとき、次のものを求める。 (1) ACの長さ (2) ADの長さ (3) 四角形...

円に内接する四角形余弦定理面積三角比
2025/7/15

図形の角度を求める問題です。 (1) 1つ目の三角形において、角度が $70^\circ$と$50^\circ$であるときの、残りの角度を求めます。 (2) 2つ目の三角形において、角度が$20^\c...

角度三角形内角の和
2025/7/15

図の①、②、③の角度をそれぞれ求める問題です。

角度三角形四角形内角の和方程式
2025/7/15

問題は、合同な2つの四角形に関する以下の2つの問いに答えるものです。 (1) 辺FGの長さを求める。 (2) 角Gの大きさを求める。

合同四角形辺の長さ角度
2025/7/15

与えられた図形の中から、合同な図形の組み合わせを見つけ出す問題です。図形は「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」、「か」の6つです。

合同図形三角形
2025/7/15

円に内接する四角形ABCDにおいて、$AB=3$, $BC=\sqrt{2}$, $CD=\sqrt{2}$, $DA=1$であるとき、 (1) 角Bの大きさ (2) 対角線ACの長さ (3) 四角形...

円に内接する四角形余弦定理面積三角比
2025/7/15

合同な図形に関する穴埋め問題です。 (1) Aの三角形と合同な三角形を答える。 (2) 合同な図形、対応する頂点、辺、角の関係について記述する。 (3) 裏返して重なる図形について記述する。

合同図形三角形対応
2025/7/15

図に示されたベクトルについて、以下の条件を満たすベクトルの組を全て答える。 (1) 大きさが等しいベクトル (2) 向きが同じベクトル (3) 等しいベクトル (4) 互いに逆ベクトル

ベクトルベクトルの演算ベクトルの加法ベクトルの減法ベクトルの図示
2025/7/15

正方形ABCDと、BE = BFかつ∠EBF = 90°の直角二等辺三角形BFEが与えられています。点Aと点E、点Cと点Fをそれぞれ結びます。このとき、∠AEB = ∠CFBであることを証明します。

幾何証明合同正方形三角形
2025/7/15