1枚のコインを8回投げる。表が出たら1点、裏が出たら-1点とする。点数の合計が0点である確率と、点数の合計が5点以上である確率をそれぞれ求めよ。

確率論・統計学確率二項分布組み合わせ
2025/7/10

1. 問題の内容

1枚のコインを8回投げる。表が出たら1点、裏が出たら-1点とする。点数の合計が0点である確率と、点数の合計が5点以上である確率をそれぞれ求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 点数の合計が0点になる確率
8回投げて合計が0点になるのは、表が4回、裏が4回出る場合である。
8回中4回表が出る確率は、二項分布で計算できる。
全事象は 282^8通り。
表が4回、裏が4回出る場合の数は、8C4=8!4!4!=87654321=70{}_8 \mathrm{C}_4 = \frac{8!}{4!4!} = \frac{8 \cdot 7 \cdot 6 \cdot 5}{4 \cdot 3 \cdot 2 \cdot 1} = 70通り。
したがって、点数の合計が0点である確率は、
8C428=70256=35128\frac{{}_8 \mathrm{C}_4}{2^8} = \frac{70}{256} = \frac{35}{128}
(2) 点数の合計が5点以上になる確率
8回の試行で、点数の合計が5点以上になるのは、合計が5点, 6点, 7点, 8点のときである。
合計が kk 点である時、表が出た回数を xx 、裏が出た回数を yy とすると、
x+y=8x + y = 8
xy=kx - y = k
これより、x=8+k2x = \frac{8+k}{2}, y=8k2y = \frac{8-k}{2}
よって、
合計5点のとき、表が 8+52=6.5\frac{8+5}{2}=6.5回になることはない。したがって表が6回以上になる確率を考える。
- 合計5点:x=132x = \frac{13}{2}, これはありえない。
- 合計6点:x=142=7x = \frac{14}{2} = 7, y=1y = 18C7=8{}_8 \mathrm{C}_7 = 8 通り。
- 合計7点:x=152x = \frac{15}{2}, これはありえない。
- 合計8点:x=162=8x = \frac{16}{2} = 8, y=0y = 08C8=1{}_8 \mathrm{C}_8 = 1 通り。
合計が5点以上の場合は、合計が6点か8点の場合のみである。
したがって、合計が5点以上になる確率は、
8C7+8C828=8+1256=9256\frac{{}_8 \mathrm{C}_7 + {}_8 \mathrm{C}_8}{2^8} = \frac{8 + 1}{256} = \frac{9}{256}

3. 最終的な答え

点数の合計が0点である確率:35128\frac{35}{128}
点数の合計が5点以上である確率:9256\frac{9}{256}

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