A, B, C の3人が試験を受ける。それぞれの合格率は $\frac{2}{5}$, $\frac{3}{3}$, $\frac{3}{4}$ である。 (1) 3人とも合格する確率を求めよ。 (2) A, B は合格するが、C は合格しない確率を求めよ。 (3) A, B, C のうち、少なくとも1人は合格する確率を求めよ。

確率論・統計学確率独立事象事象条件付き確率
2025/7/14

1. 問題の内容

A, B, C の3人が試験を受ける。それぞれの合格率は 25\frac{2}{5}, 33\frac{3}{3}, 34\frac{3}{4} である。
(1) 3人とも合格する確率を求めよ。
(2) A, B は合格するが、C は合格しない確率を求めよ。
(3) A, B, C のうち、少なくとも1人は合格する確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 3人とも合格する確率を求める。
A, B, C がそれぞれ合格する確率は独立なので、それぞれの確率を掛け合わせる。
P(3人とも合格)=P(A)×P(B)×P(C)=25×23×34P(\text{3人とも合格}) = P(A) \times P(B) \times P(C) = \frac{2}{5} \times \frac{2}{3} \times \frac{3}{4}
(2) A, B は合格するが、C は合格しない確率を求める。
A, B が合格する確率はそれぞれ 25\frac{2}{5}23\frac{2}{3} である。C が合格しない確率は 134=141 - \frac{3}{4} = \frac{1}{4} である。
それぞれの確率を掛け合わせる。
P(ABC)=P(A)×P(B)×P(C)=25×23×14P(A \cap B \cap \overline{C}) = P(A) \times P(B) \times P(\overline{C}) = \frac{2}{5} \times \frac{2}{3} \times \frac{1}{4}
(3) 少なくとも1人が合格する確率を求める。
これは、誰も合格しない確率を1から引くことで計算できる。
A, B, C がそれぞれ合格しない確率は 125=351 - \frac{2}{5} = \frac{3}{5}, 123=131 - \frac{2}{3} = \frac{1}{3}, 134=141 - \frac{3}{4} = \frac{1}{4} である。
誰も合格しない確率は
P(ABC)=P(A)×P(B)×P(C)=35×13×14P(\overline{A} \cap \overline{B} \cap \overline{C}) = P(\overline{A}) \times P(\overline{B}) \times P(\overline{C}) = \frac{3}{5} \times \frac{1}{3} \times \frac{1}{4}
したがって、少なくとも1人が合格する確率は
1P(ABC)1 - P(\overline{A} \cap \overline{B} \cap \overline{C})

3. 最終的な答え

(1) 3人とも合格する確率:
25×23×34=1260=15\frac{2}{5} \times \frac{2}{3} \times \frac{3}{4} = \frac{12}{60} = \frac{1}{5}
(2) A, B は合格するが、C は合格しない確率:
25×23×14=460=115\frac{2}{5} \times \frac{2}{3} \times \frac{1}{4} = \frac{4}{60} = \frac{1}{15}
(3) 少なくとも1人は合格する確率:
135×13×14=1360=1120=19201 - \frac{3}{5} \times \frac{1}{3} \times \frac{1}{4} = 1 - \frac{3}{60} = 1 - \frac{1}{20} = \frac{19}{20}
(1) 15\frac{1}{5}
(2) 115\frac{1}{15}
(3) 1920\frac{19}{20}

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