ある家庭の電車のおもちゃにつけられる電池の寿命(単位:日)は正規分布 $N(175, 10^2)$ に従うとする。正月に新しい電池に取り替えたとき、年内に2回以上取り替えなければならない確率を求めよ。ただし、1つ目の電池の寿命を $X$, 2つ目の電池の寿命を $Y$ とするとき、$X$ と $Y$ は独立であるとし、一年は365日であるとする。

確率論・統計学正規分布確率期待値独立
2025/7/14

1. 問題の内容

ある家庭の電車のおもちゃにつけられる電池の寿命(単位:日)は正規分布 N(175,102)N(175, 10^2) に従うとする。正月に新しい電池に取り替えたとき、年内に2回以上取り替えなければならない確率を求めよ。ただし、1つ目の電池の寿命を XX, 2つ目の電池の寿命を YY とするとき、XXYY は独立であるとし、一年は365日であるとする。

2. 解き方の手順

まず、電池の寿命が365日以内に2回終わる確率を求める。1つ目の電池の寿命を XX、2つ目の電池の寿命を YY とする。XXYY は独立で、どちらも正規分布 N(175,102)N(175, 10^2) に従う。2回以上取り替える必要があるということは、X+Y<365X + Y < 365 となる確率を求めることになる。
X+YX + Y は正規分布に従い、その平均は 175+175=350175 + 175 = 350、分散は 102+102=20010^2 + 10^2 = 200 となる。したがって、X+YX + Y は正規分布 N(350,200)N(350, 200) に従う。標準偏差は 200=10214.14\sqrt{200} = 10\sqrt{2} \approx 14.14 である。
P(X+Y<365)P(X + Y < 365) を求めるために、標準化を行う。
Z=365350102=15102=322=3241.06Z = \frac{365 - 350}{10\sqrt{2}} = \frac{15}{10\sqrt{2}} = \frac{3}{2\sqrt{2}} = \frac{3\sqrt{2}}{4} \approx 1.06
P(X+Y<365)=P(Z<1.06)P(X + Y < 365) = P(Z < 1.06) となる。標準正規分布表または計算ツールを用いて、P(Z<1.06)P(Z < 1.06) を求める。
P(Z<1.06)0.8554P(Z < 1.06) \approx 0.8554

3. 最終的な答え

年内に2回以上取り替えねばならない確率は約0.8554である。
答え:0.8554

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