実数を係数とする2次方程式 $x^2 - 2ax + a + 6 = 0$ が与えられたとき、以下の条件を満たす定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。 (1) 正の解と負の解をもつ。 (2) 異なる2つの負の解をもつ。

代数学二次方程式解の範囲解と係数の関係判別式
2025/7/15

1. 問題の内容

実数を係数とする2次方程式 x22ax+a+6=0x^2 - 2ax + a + 6 = 0 が与えられたとき、以下の条件を満たす定数 aa の値の範囲を求める問題です。
(1) 正の解と負の解をもつ。
(2) 異なる2つの負の解をもつ。

2. 解き方の手順

(1) 正の解と負の解をもつ場合
2次方程式 x22ax+a+6=0x^2 - 2ax + a + 6 = 0 の解を α\alpha, β\beta とします。
解と係数の関係より、αβ=a+6\alpha \beta = a + 6 です。
正の解と負の解を持つためには、αβ<0\alpha \beta < 0 であればよいので、
a+6<0a + 6 < 0
a<6a < -6
(2) 異なる2つの負の解をもつ場合
2次方程式 x22ax+a+6=0x^2 - 2ax + a + 6 = 0 が異なる2つの負の解をもつための条件は、
i) 判別式 D>0D > 0
ii) 解の和 α+β<0\alpha + \beta < 0
iii) 解の積 αβ>0\alpha \beta > 0
の3つをすべて満たすことです。
i) 判別式 D=(2a)24(a+6)=4a24a24=4(a2a6)>0D = (-2a)^2 - 4(a + 6) = 4a^2 - 4a - 24 = 4(a^2 - a - 6) > 0
a2a6>0a^2 - a - 6 > 0
(a3)(a+2)>0(a - 3)(a + 2) > 0
a<2a < -2 または a>3a > 3
ii) 解の和 α+β=2a<0\alpha + \beta = 2a < 0
a<0a < 0
iii) 解の積 αβ=a+6>0\alpha \beta = a + 6 > 0
a>6a > -6
i), ii), iii) をすべて満たす aa の範囲は、
6<a<2-6 < a < -2

3. 最終的な答え

(1) a<6a < -6
(2) 6<a<2-6 < a < -2

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