問題文は、商品Xと商品Yの1週間の売上個数のデータが与えられており、それらの分散、標準偏差、共分散、相関係数について、さらに土曜日のデータが追加された場合の変動について考察する問題です。

確率論・統計学相関係数分散標準偏差共分散データの分析
2025/7/15

1. 問題の内容

問題文は、商品Xと商品Yの1週間の売上個数のデータが与えられており、それらの分散、標準偏差、共分散、相関係数について、さらに土曜日のデータが追加された場合の変動について考察する問題です。

2. 解き方の手順

(1) 相関係数を求める。
相関係数 rr は、共分散をそれぞれの標準偏差の積で割ったものとして定義されます。
r=共分散Xの標準偏差×Yの標準偏差r = \frac{\text{共分散}}{\text{Xの標準偏差} \times \text{Yの標準偏差}}
表2から、Xの標準偏差は1.4、Yの標準偏差は2.8、共分散は2.8です。したがって、
r=2.81.4×2.8=11.40.714r = \frac{2.8}{1.4 \times 2.8} = \frac{1}{1.4} \approx 0.714
最も近い値は0.7です。
(2) 土曜日のデータを追加したときの変化について考える。
(i) 土曜日のデータの偏差を求める。
Xの平均は14なので、Xの偏差は1414=014-14=0です。
Yの平均は16なので、Yの偏差は1616=016-16=0です。
したがって、土曜日のデータの偏差はxもyも0です。
(ii) 土曜日のデータを追加すると、xの偏差の2乗の和とyの偏差の2乗の和は変化しないか考える。
x, yの偏差の2乗の和は、もともとデータであった月〜金の偏差の二乗の和で計算されています。土曜日のデータの偏差が0であることから、土曜日のデータを追加しても偏差の二乗の和は変化しません。
標準偏差について考える。
標準偏差は分散の平方根で求められ、分散は偏差の二乗の和をデータ数で割ったものです。
土曜日のデータ(x,y)を追加しても、xの偏差の2乗の和とyの偏差の2乗の和は変化しません。
ただし、データの総数が増えます(5から6に)。そのため、分散は小さくなり、標準偏差も小さくなります。
x,yx, yの共分散について考える。共分散は、それぞれの偏差の積の平均です。土曜日のデータx,yともに偏差が0であることから、データの追加によって共分散は変化しません。
(iii) 土曜日を除く5日間のデータの相関係数をUU、土曜日を含めた6日間のデータの相関係数をVVとすると、UUVVの関係について考える。
共分散が変化せず、x,yx, yの標準偏差が減少することから、相関係数の式r=共分散Xの標準偏差×Yの標準偏差r = \frac{\text{共分散}}{\text{Xの標準偏差} \times \text{Yの標準偏差}} より、Vの値は大きくなります。したがって、U<VU < Vが成り立ちます。

3. 最終的な答え

ア: ②
イ: ②
ウ: ②
エ: ①
オ: ②
カ: ②

「確率論・統計学」の関連問題

大人5人と子ども4人が1列に並ぶとき、以下の条件を満たす並び方はそれぞれ何通りあるか。 (1) 両端が子どもである。 (2) 大人と子どもが交互に並ぶ。 (3) どの子どもも隣り合わない。

順列組み合わせ場合の数並び方
2025/7/18

大小2個のサイコロを投げるとき、以下の条件を満たす場合の数をそれぞれ求めよ。 (1) 目の積が奇数となる場合 (2) 目の積が偶数となる場合 (3) 目の和が偶数となる場合

確率サイコロ場合の数偶数奇数
2025/7/18

サイコロを2回投げたとき、出た目の和が12になる確率を求めます。

確率サイコロ場合の数
2025/7/18

サイコロを2回投げたとき、2つの出た目の和が5の倍数になる確率を求める問題です。

確率サイコロ場合の数確率の計算
2025/7/18

1, 2, 3, 4 の4枚のカードから2枚を選んで2桁の整数を作るとき、作った整数が4の倍数になる確率を求める問題です。

確率場合の数整数倍数
2025/7/18

1, 2, 4, 5, 7の5枚のカードから2枚を選んで2桁の整数を作るとき、偶数ができる確率を求める問題です。

確率組み合わせ偶数場合の数
2025/7/18

4枚のカード(3, 5, 6, 9)から2枚を選んで2桁の整数を作るとき、作られた整数が5の倍数となる確率を求める問題です。

確率順列倍数場合の数
2025/7/18

4枚の硬貨を同時に投げるとき、すべての硬貨が表となる確率を求めよ。

確率コイン事象
2025/7/18

大小2つのサイコロを順に投げるとき、小さいサイコロの目が大きいサイコロの目よりも小さくなる確率を求めます。

確率サイコロ場合の数
2025/7/18

4枚のカード(2, 4, 5, 9)から1枚ずつ、計2枚引いて2桁の整数を作ります。ただし、引いたカードは毎回元に戻します。できた2桁の整数が偶数になる確率を求めます。

確率場合の数偶数組み合わせ
2025/7/18