6人の生徒を3つの教室A, B, Cに分ける方法は何通りあるか。ただし、どの教室も少なくとも1人はいるものとする。

離散数学組み合わせ場合の数包除原理
2025/7/17

1. 問題の内容

6人の生徒を3つの教室A, B, Cに分ける方法は何通りあるか。ただし、どの教室も少なくとも1人はいるものとする。

2. 解き方の手順

まず、各生徒が教室A, B, Cのいずれかに入る場合の総数を考えます。各生徒は3つの選択肢があるので、6人の生徒の場合、総数は 36=7293^6 = 729通りです。
次に、少なくとも1つの教室が空になる場合を考えます。
* 1つの教室が空の場合:どの教室が空になるかの選び方は3通りあります。空でない2つの教室に6人の生徒が入るので、262^6通りですが、ここには1つの教室に全員が入る場合が2通り含まれているので、引く必要があります。したがって、3(262)=3(642)=3×62=1863(2^6 - 2) = 3(64 - 2) = 3 \times 62 = 186通りです。
* 2つの教室が空の場合:どの2つの教室が空になるかの選び方は3通りあります。残りの1つの教室に6人全員が入るので、3通りです。
包除原理を用いると、少なくとも1つの教室が空である場合の数は、186+3=189186 + 3 = 189となります。
しかし、1つの教室が空の場合を計算する際に、2つの教室が空の場合を重複して引いてしまっているため、上記の計算で正しい答えを得ることはできません。
そこで、余事象ではなく直接計算で解いていきます。
各教室に少なくとも1人が入るように生徒を分ける方法は、以下の3つのパターンに分けられます。
* 4人, 1人, 1人
* 3人, 2人, 1人
* 2人, 2人, 2人
それぞれのパターンについて、場合の数を計算します。
* 4人, 1人, 1人の場合:
6人から4人を選ぶ方法は6C4=6!4!2!=6×52=15_{6}C_{4} = \frac{6!}{4!2!} = \frac{6 \times 5}{2} = 15通り。
残りの2人から1人を選ぶ方法は2C1=2_{2}C_{1} = 2通り。
最後の1人は自動的に決まる。
選んだ3つのグループをA, B, Cに割り当てる方法は3通り。
よって、15×2×3=9015 \times 2 \times 3 = 90通り。
* 3人, 2人, 1人の場合:
6人から3人を選ぶ方法は6C3=6!3!3!=6×5×43×2×1=20_{6}C_{3} = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20通り。
残りの3人から2人を選ぶ方法は3C2=3!2!1!=3_{3}C_{2} = \frac{3!}{2!1!} = 3通り。
最後の1人は自動的に決まる。
選んだ3つのグループをA, B, Cに割り当てる方法は 3!=63! = 6通り。
よって、20×3×6=36020 \times 3 \times 6 = 360通り。
* 2人, 2人, 2人の場合:
6人から2人を選ぶ方法は6C2=6!2!4!=6×52=15_{6}C_{2} = \frac{6!}{2!4!} = \frac{6 \times 5}{2} = 15通り。
残りの4人から2人を選ぶ方法は4C2=4!2!2!=4×32=6_{4}C_{2} = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2} = 6通り。
最後の2人は自動的に決まる。
しかし、2人、2人、2人のグループの並び順は区別しないので、3!=63! = 6で割る必要がある。
選んだ3つのグループをA, B, Cに割り当てる方法は1通り。
よって、15×6÷(3!)=15×6÷6=1515 \times 6 \div (3!) = 15 \times 6 \div 6=15
これをA,B,Cに割り当てる方法は15通り。
したがって、求める場合の数は90+360+90=540通りから、90 + 360+90=540通りから、 \frac{_{6}C_{2} * _{4}C_{2}}{3!}* 3! = 90$通りを引いて、
2人,2人,2人グループの場合は、A, B, Cの区別がないので、6C24C22C23!=15616=15 \frac{_{6}C_{2} * _{4}C_{2} * _{2}C_{2}}{3!} = \frac{15 * 6 * 1}{6} = 15通り
割り当てを考慮すると15*6 = 90となるため、割り当てをしない15を採用する
総数は90+360+15=55590 + 360 + 15 = 555通りではない
しかし、各生徒が教室A,B,Cのうちのいずれかを選ぶ方法は36=7293^{6} = 729通りある. ここから, すべての生徒が教室A, B, Cのうちの1つか2つに集中する場合を引く. 1つに集中する場合は3通り. 2つに集中する場合は3C2(262)=362=186_{3}C_{2} * (2^{6} - 2) = 3 * 62 = 186 通り. 求める場合の数は, 7293186=540729 - 3 - 186 = 540通り.

3. 最終的な答え

540通り

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